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『ソウルフル・ワールド』大人にしかわからないテーマを子ども向けに作った感じ

映画『ソウルフル・ワールド』観てきました。
Disney +で配信されて評価が高いことを知っていたので、映画館で観れて嬉しかったです。

面白かったし、映像も流石、綺麗だったけど、なんか惜しい感じがしました。

この映画はどこをターゲットにしたのかわからないけど、内容は間違いなく大人向けでした。

生活を成り立たせることで精一杯な日々。
周囲の同年代と比べて落ち込むこと。
自分はまだやりきれていないと感じること。

子どもに見せることの価値もあると思うけど、子どもには理解できない感情だと思います。

そしてこの物語の着地点は、

「日常の中の小さな幸せを大切にしよう」
「大それた夢や生きる意味なんてなくても幸せ」

でした。

正直私は、大人をターゲットにしているなら生ぬるいのでは?と思ってしまいました。
仕事帰りの電車の中で考えることは、夕日を見て感動ではなく、夜ご飯や明日の弁当の具材。
今を大切にしたいけど将来への不安はずっとある。
小さな幸せを感じられる心の余裕を持ちたいけど、現実問題そんな余裕はない。

子ども向けなら、それでハッピーエンドでいいかもしれない。
でも、大人にとっては現実とかけ離れた理想論を見せつけられた気がして、ちょっと苦しかったです。

ディズニーピクサー作品に何言ってんだと言われればそれまでなのですが…
もうちょっと現実の大人に寄り添ってくれたらよかったなと思いました。

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