大人の言葉は子どもたちの常識をつくる
この前弟と話をしていて考えさせられた話題をここでお話ししたいと思います。
とあるテレビを見ていて、
“女の子っぽいスイーツだね”
という言葉が引っかかり、弟に「なんか今の言い方おかしくない?」と聞いたところ、
「いや、偏見とかじゃなくて、統計的に女性の方がこういうスイーツ好きなのは事実でしょ。」
「いちいち突っかかってくるのめんどくさい」
と返されました。
確かに。それはそうだろう。
と一度納得しかけたのですが、私はやっぱりこの言い回しおかしいと思うんです。
そりゃ20年くらい生きてれば
“女の子っぽい(女の子がみんなこれを好きなわけじゃないし、男の子もこれ食べてもいいけど、割合的に女の子が多く食べる)スイーツだね”
と間の言葉を補うこともできるかもしれませんが、これを見た子どもたちはどう思うでしょうか。
経験が少なく、家庭、学校、メディアこの程度のコミュニティ、ツールしかない子どもたちがこの言葉を聞いたら
こういうのって女の子っぽいんだ。
男の子は食べないほうがいいのかな。
こんなふうに思ってしまう可能性もあると思います。
私は今世間にあるジェンダーバイアスはこのような何気ない一言の積み重ねで構成されていると思っています。
テレビやSNSなど不特定多数の目に触れる媒体で発信する言葉は子どもにどんな影響を与えるか考えるべきであり、子どもと直接関わる時は特に、自分が発した言葉がその子の価値観に関わるかもしれないという責任を持たなければならないと感じました。
子どもたちが自分の気持ちのままに選択できる社会が広がりますように。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?