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『ラーゲリより愛を込めて』後編・いろんな種類の愛を観た。

こんばんは。

今日はずっと楽しみにしていた
『ラーゲリより愛を込めて』を鑑賞してきました。
⚠️ネタバレありです

感じたことがたくさんありすぎて
前編後編に分けて書いています笑
こちらは後編、映画を観て感じたことです。


私は2時間14分の間に多分10回くらい涙を拭きました…
そんな中で私が声が漏れそうになるくらい泣いたシーンTOP2がこちらです。

①みんなで日本に手紙送るシーン


ラーゲリから日本へ手紙が送ることが許可されたとき、
みんな一斉に机に向かって手紙を書き始めました。
全員すぐにでも手紙を書きたい人が日本にいて
それぞれに人生があって愛する人大切な人がいて夢があって
と考えたらそれを奪う権利なんて誰にもないし
世界のリーダーたちまじで戦争やめようぜ
と思ったシーンでした。


②ダモイの日クロが追いかけてくるシーン


ダモイの日、死んでしまったと思われていたクロが
凍った海の上を走ってきた時
もう涙が溢れました。
「戻れ!死んじまうぞ!」と言われても
クロは氷が浮く海を泳いで必死に船を追いかけました。
これが実話だと考えると
山本さんたちとクロの絆って本当にすごいし
人間と犬の関係は尊いです。
クロと皆さんのエピソードがもっと知りたくなったので
原作も読みたいなと思いました。

③おまけ・「Soranji」を理解した瞬間


これは映画のなかで泣いた瞬間ではないのですが、
私は、主題歌を歌うMrs. GREEN APPLEが好きで
事前に『Soranji』も聴いていました。
『ジャにのちゃんねる』で二宮和也さんとボーカルの大森元貴さんが対談されている動画を観ました。

そこで元貴さんが
「”Soranji“は一見造語のようにも見えるけど意味がわかったらね…」
というお話をされてので
聞いたことない言葉だしロシア語かな?映画を見ればわかるのかな?
と思いながら映画を観ました。
しかしSoranjiという言葉は出てこず。
映画を観終わった後インターネットで調べてみると、
ロシア語ではなく日本語でした。

「諳(そら)んずる」
書いたものを見ないでそのとおりに言う。そらで覚える。暗誦する。

遺書を伝えたあの4人のことかとすべてがつながりました。
色々な制約を強いられる戦争の中で
人間を捨てなきゃ生きていけない極限状態の中で
ただ1人の仲間のために、日本で彼の帰りを待ち続ける家族のために
無念の中戦争のせいで死んでいった山本さんの言葉を一字一句暗記して家族に伝える
そこに人間が生きる意味や人間らしさを見ました。
企画プロデューサーの平野隆さんのメッセージに

「これはいわゆる“戦争映画”ではありません。
人間賛美の映画であり、愛の物語です。」

という言葉がありました。

前半のラーゲリでのひどい扱いを見ていると
戦争の悲惨さが印象的ですが、
後半にかけて

日本に残した家族への愛
山本さんからみんなへ「生きろ」という願いを込めた愛
仲間たちから山本さんへ信頼と感謝を込めた愛
クロとラーゲリのみんなの間の愛

いろんな愛を観ました。

その中で
原作や映画から「Soranji」という言葉を紡いだ元貴さんに
ただただ感服しました。
この映画の中にある「愛」がすべて詰め込まれたのが
あの遺書とあの4人
だから元貴さんはこの言葉を選んだのかなと
私は感じました。


この作品は私の好きがいっぱい詰まった作品で
内容も処理しきれていないし
「Soranji」の意味も知ってしまったし
きっともう一回観に行く気がします。


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