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【質量保存則】0から1は生み出せない 〜ビジネスでイノベーションを産む賢者の石は?〜

よく新しい発想やアイデアに「0から1を生み出す」と言ってる人がいるが、そんな事はできない。物理学で言えば保存則に反するからだ(錬金術で言えば等価交換の法則)。では、新しい価値「1」を生み出すためにはどうすれば良いのか?ビジネスの賢者の石は何なのかを考えたい。

ベクトルを変える

0から1を生み出すにはどうすれば良いか。
物理的には0から1を生み出せない(同時に-1を生み出す事ならできるが)。そこで、もう少し次元を上げて考えてみよう。
ベクトルで考えると、違う方向に力を向ける、力を合わせる事で、新しい方向に力を向ける事ができる。違う分野から力を持ってくる、2つの考えを合わせると、新しい価値が生まれると言うことである。

相対性理論の新しい価値

アインシュタインの相対性理論で考えよう。相対性理論が何かは知らなくても、すごい理論という事はご存知だろう。
相対性理論(特殊)は、「光速度不変」と「空間の等方性」という2つの考え方を合わせて作られたものである。光の速度は常に一定であり、空間はどこまで行っても同じという事を、高校レベルの数学で変換すれば、特殊相対性理論が導かる。
そして、時間が早くなったり遅くなったりする、空間が曲がるといった、既存の価値観を超えた、新しい価値を生み出す事ができた。

ビジネスの賢者の石

物理学からビジネスに戻そう。相対性理論のような、既存の価値観を破り、新しい価値を生み出すには、2つの考え方を組み合わせる事が有効である。これは、2つの専門性を掛け合わせるというような考え方に通じる。
または他の分野の知識を持ってくる事で、あるベクトルへ価値を生み出す事もできるだろう。
もう少し狭い範囲で、1分野で発想のベクトルを変えるには、時間軸や空間軸を変えて考えるのも良いだろう。

サマリ

0から1は生み出せない。新しい価値「1」を生み出すには、違う分野から力を持ってくる、2つの考えを合わせるといったベクトルの変化が必要。
アインシュタインの相対性理論でも、2つの異なる理論を組み合わせて作られ、物理学に新しい価値を生み出した。
ビジネスでは、2つの考え方を組み合わせる、他の分野ほ知識を持ってくる等で、あるベクトルへ価値を生み出す事ができる。
物理学では、変化を生み出すには力が必要である。ビジネスでも智慧を使い、新しい価値を生み出そうという力を与えて続けるという「賢者の意志」を持つことが大切である。

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