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【データサーキュレーション】データを循環させよ!せーの!

デジタルの日です。最近はIT関連のオンラインイベントに参加しやすくなり、溢れる「DX」に胃もたれがしてきていませんか? DXが大切なのは分かったし、顧客体験、CX、UI/UXが大切なのもわかった。AIにも取り組んでいる。が、ビジネス・マーケティングを変えるような、イノベーションは起きていない。これでいいのか?
「でも、そんなんじゃだーめ」
成功の重要な要素は「データの循環」をデザインすること。即ち「データサーキュレーション」である。世ではサーキュラーエコノミーが叫ばれるが、本当に循環すべきは「データ」なのである。

■DXはなぜ失敗するのか?

2020年末でも、DXに95%の企業が失敗していると言われている(DXレポート2)。これほどあらゆる企業がDXを叫びながら、なぜ失敗するのだろうか。
DXとはデジタルトランスフォーメーションである。デジタルはあくまで手段であり、トランスフォーメーション、ビジネス自体をデジタルを活用して変革することが必要となる。

なんてことも散々聞いてきただろう。では、変革のためにデジタルをどう使えばいいのだろう。
そのキーとなるのが「データ」である。先ほどデジタルは手段と言ったが、データは手段ではない。21世紀の原油と言われる、ビジネス・生活の基幹となるエネルギーなのである。そして、データを血液のようにサービス、そして企業の戦略・マーケティングを循環することで、全身にエネルギーを行き渡らせる事ができる。
AIだって、CXだって手段である。最近でいえば「PURPOSE(パーポス)」を実現するため、少し未来の方程式では「夢」を実現するため。そのエネルギーを循環させるのが「データ」なのである。

■データを循環させよ

企業側(クリエイター側)から見たDXの要素技術はAIであり、取り組んでいる企業も多いだろう。効率化等で成果を出している企業もあるが、95%のようにビジネスを変革するまでは至っていない。それはなぜか。
「AIは成長する」正確には、成長させないとどんどん劣化していくケースが多い。特に、ビジネスにおいては、市場、顧客といった環境は目まぐるしく変化していく。この変化に適応する(生き残る)ためには、AIも適応させて成長させなければいけない。
そのAIのご飯となるのがデータである。精度の高い予測ができるAIを作って終わりではなく、その精度の劣化を図りながら、新しい正解データを集めて、精度を上げ続ける必要がある。
AIを用いたサービスを提供する場合は、この正解データを集めて、AIを成長させるというサイクルを回すようにデザインすることが重要である。
また、VUCAのように過去データでは先の予測ができないような場合では、AIに頼らずBIとして、人間の眼も組み込みながら、データを活用する事が必要となってくる。

■顧客体験を実現させるのもデータの循環

顧客体験についても、「モノ」から「コト」へと言われていることはわかるが、どうしたらいいのか分からない事が多いだろう。単にサービスを提供するだけでは、成功は遠い。ここでもデータの循環が重要となる。
顧客体験のベースは顧客理解である。どうやって顧客を理解するか。ペルソナやカスタマージャーニーマップを描くことはもちろん大切である。その際も、本当にビジネスに繋がるかを考えるには、データに基づいた戦略が必要となる。そして、結果の検証についてもデータを集め、常に改善しながらサイクルを回し続けることが求められる。
「コト体験」のサービスであれば、その顧客体験中のデータも取れると良い。WEBビジネスはまさにそこが強いし、サブスクモデルもデータを集めてこそ成功する。「モノ」売りもIoTをなしてきているが、常にデータを集めてサービスの向上を図ることをデザインしなければいけない。


さあ、みんなで日本の少し未来を良くするために、データサーキュレーションを実現するビジネス・サービスを考えよう。せーの!

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