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【WEEKLY OCHIAI】2021.4.7 【落合陽一】インターネットの父と考える「デジタル敗戦」【神回】

今週のWEEKLY OCHIAIは、日本のインターネットの父、村井純さんとデジタル敗戦を語る。日本のデジタルの歴史と少し未来がわかる神回。
デジタルは私の専門分野なので、今週も私のライブコメントが弾んでます!途中の村井さんの課題提起に答えられたのは嬉しかったです!

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■デジタル化への課題

・行政、医療、働き方、教育の課題。

・2000年、誰もがインターネットを使えるように700いくつの法律を一気に変えた。法律に「アナログ"または"デジタル」を追加した。この記載だと、やらないところはアナログのまま、やるところはデジタル化が進んだ。"または"を入れれば上手くいくと思っていたが、本当はデジタルファーストにすべきだった。

・フランスのミニテルの例。フランス政府が電話帳を無くして、キーボードのオンラインシステムを配布した。一気にデジタルに置き換えた例。

・マイナンバーカードの普及。マイナンバーは大切、カードは不要。良いところは、日本に住んでいればもらえるところ。悪いところは、オペレーションの改善の余地あり。
マイナンバーと銀行口座番号の紐付けは、メリットは無限にあるが、それを広く伝える必要があった。デメリットはプライバシーとか言われるが、本当にプライバシーが侵害されるのか、被害があるのか。それを正しく配信する必要があった。

・WeChat Pay。お年玉を孫に配る時にダブルポイントが貯まる。孫に言われてシニアがこぞって登録したら、1ヶ月で1億人もユーザーが増えた。
ジャック・マーの話。中国のサプライチェーンを回すため、銀行の中でお金を止め、取引がインターネットを終わったら回すようにする。金融法で固められるとイノベーションが生まれない。

■なぜ「デジタル敗戦」したのか?

日本で最高のDXの成功例は「地デジ化」。2001年に法制化して、2011年の7/26に全面廃止する。北風は締切を決めた事。太陽はエコポイント。エコポイントほ3ヶ月で実現するため、SalesForceが降臨してクラウド上に構築した。
地デジ化がなぜ成功したのか。「見たことのないものをわかってもらう方法は何か」という村井純さんの問い。
私の答えは「テレビ自体が自分で宣伝したから。それでユーザー全員に直接伝えられたから」。

デジタル庁が成功するには。司令塔、デザインをすることを役所として実現できるか。これは省庁再編が必要であり、実現は難しいと思っていた。行政は自治が原則にあり、統一とは反対である。新省庁というウルトラCで任せるというストーリーが実現した。

■ブラックボード:「デジタル敗戦」を克服するには?

【村井純】楽しく。2000年は産業ベースだった。2000年は6%だったインターネット人口も、現代は70%である。6%が楽しいことと100%が楽しい事は違うことはちゃんと考えなければいけない。社会のデジタル化、コンピュータが社会にどう貢献できるかはずっと考えてきた。楽しみ。
【宮田裕章】Sociaty3.x →5.0。現代はSocety3.いくつだが、4を飛ばして5になってもいい。Greatest Happiness with Diversity & Inclusion. 平均値ではなく、多様性と包摂を取り込んで、かつ持続可能な社会を目指せる。刻むのでなく、ジャンプアップする時。
【落合陽一】末法思想と念仏。終末を決めるとこは日本に必要。でも末法思想だけではダメで、念仏を唱える人も必要。取り残された1割を念仏で救う。「地デジ化」の成功例は本に残すべき。

■まとめ

「デジタル敗戦」は認めた上で、スクラップ&ビルドで日本は立て直すべき。失敗を嘆くばかりでなく、地デジ化の成功例も見ながら、前向きに進もう。



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