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DAO時代 〜ビジネス、地方創生、働き方を変革するDAOとは何か?

世は『DAOコミュニティ時代』を迎えようとしています。ビジネス/マーケティング、地方創生、働き方改革というキーワードにおいてもDAOが新しい時代の成功の鍵(KSF)となる可能性があります。
今回は現代のコミュニティへのニーズ、そしてDAO時代の在り方を語ります。

■コミュニティニーズの高まり

様々な企業、自治体からコミュニティに関するニーズが高まってきています。DAOという仕組みの認知していない場合においても、コミュニティの重要性について触れられることが多くなっています。
ここではビジネス、企業の働き方、地方創生の3つの切口で触れていきます。

1.コミュニティのビジネスニーズ

ビジネスでは常に成長が求められており、マーケティングも進化してきました。SNSの拡大と共にシェアの重要度が高まり。ネスカフェアンバサダーのようなファンマーケティングが重宝されています。ファンマーケティングではユーザー/顧客の力を借りて体験、宣伝(シェア)してもらい、ユーザー/顧客とのエンゲージメントを高めることが図られています。
そのファンマーケティングの進化系として注目されるのがコミュニティマーケティング/DAOマーケティングです。ユーザー/顧客のコミュニティを作ることで、より強いエンゲージメントを期待することができます。

2.コミュニティの企業の働き方ニーズ

企業の内部に目を向ければ、今までの成長モデル、人口分布が崩れており、働き方変革が求められています。がんばっても出世が見込めない、むしろ出世をして割の合わない苦労をしたくない人が増えています。
そんな中でも企業活動においては社員を惹きつける必要があり、ワークライフバランスとか言って色々と施策を巡らせている次第です。
新卒含む採用においても、ミスマッチでの退社も多く、ジョブ採用のような工夫がされ始めました。

出世やお金でない価値、希望の仕事ができる仕組としてコミュニティに注目している企業が出てきています。また、新しい技術・ツールを社内で活用する上で、社内コミュニティを活用するケースも増えています。

3.コミュニティの地方創生ニーズ

日本の人口減、東京一極集中の流れにより、地方によっては衰退、消滅の危機に瀕しています。人、金、仕事がマイナスのスパイラルに入ってしまうと、抜け出すことは困難です。
国家戦略として地方創生が謳われていますが、地方から盛り上げようにも人が減っているので盛り上がる力が不足しています。特に人不足に対しての解決策として期待されているのが関係人口の増加です。
住人はハードルが高くても、地方に関係する人口を増やしたいという考えです。その関係人口の熱意を上げる仕組として、コミュニティの活用が期待されています。

■ニーズへのDAO時代の在り方

来るDAO時代は、これらのコミュニティに対するニーズにDAOを活用することで応えられます。

1.ビジネスニーズへのDAO

コミュニティマーケティング/DAOマーケティングによって、企業は強い味方を得ることができます。DAOメンバーはユーザー/顧客であり、ファンであり、そして一緒にサービス/商品を作るパートナーでもあります。
究極のユーザーに近い立場からサービス/商品を作ることができます。クリエイター、マーケター等の企業内とは違う多様な人材の力を得ることができます。

2.企業の働き方ニーズへのDAO

企業の働き方変革として、社内DAOが大きな可能性を秘めています。私は某IT企業で社内DAOを立ち上げ、先行的な事例を作っています。
社内の縦割りの固まって組織では発揮できない能力、人材を発掘する事ができます。新しい技術やツールの社内浸透にも活用できますが、より大きな効果は働き方変革です。
何より、社内としては自分の興味、能力がある事を楽しんで活動できる場所ができる事が大きいです。
これはもはや、働き方変革ではなく生き方変革と言えるでしょう。

3.地方創生ニーズへのDAO

地方創生の文面でニーズのある関係人口ですが、では関係人口とは何でしょうか?意味はあるのでしょうか?
私は関係人口には温度感の違いがあると考えます。その地方の認知を広げることも大切ですが、知ってるだけで何もアクションを起こさない冷めた関係人口。ふるさと納税の返礼品や等の利益関係で繋がるぬるい関係人口。そして、熱意をもって積極的に地方に参加や貢献してくれる熱い関係人口。
DAOはこの熱い関係人口を作る上で重要なツールとなります。地方と繋がり、さらに新しい人材としてアイデアや活動で貢献する。そのDAO活を続けることで、地方に愛着が湧き、デジタル住民と言えるような存在となることができます。

■DAO時代をつくる上での課題

ビジネス、企業の働き方、地方でのDAOによるより良い少し未来像を語りましたが、DAOを構築し、運営することはそんなに簡単ではありません。
人が集まらない、集めても熱量がない、荒れる…
DAOの本質の要素でる文化の醸成は本当に難しいです。


2023年現在で、企業発のDAOはほとんど成功していないのではないでしょうか。DAOの成功には、目的や趣味をもと集まっている既存のDAOが参加になるでしょう。彼らはクリプト冬の時代と言われる中でDAOを継続して運営し、成功の形が見えてきているとおもいます。
まずは様々なDAOに参加し、DAO活をする事で、DAOを学ぶところから始めると良いでしょう。

DAO時代の2024年の展望、具体的なDAO事例については、近日発行予定の「少し未来地図2024」で触れていくのでお楽しみに。

その予習として、2023年始めのDAOの状況や、『DAOの本質』の考えを知りたければ「少し未来地図2023」でお楽しみください。


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