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【物理思考】マルチバース 〜人類が向かうべきメタバース

世の中はメタバースというバズワードで溢れている。FacebookのMeta改名騒動もあった。これはIT業界のビジネスで終わるのか、インターネット、SNSに続くイノベーションとなるのか。今回は物理思考的に、メタバースの少し未来は「マルチバース」であるべきと示唆する。

■マルチバース 〜人類が向かうべきメタバース

物理学ではマルチバースという考え方がある。ざっくり言うと、我々の認識するこの世界線をユニバースとして、量子力学における確率として取らなかった複数の世界線も存在しているという、多世界解釈である。この多世界解釈では、我々の存在する世界線から異なる世界線へは移動する事はできない。

しかし、世界線を移動できたら?というのはSFっ子(少し未来っ子)の夢だろう。私はメタバースは、現実の裏のミラーワールドになるとは思わない。それぞれの可能性、多様性のある複数の世界が広がっているマルチバースであるべきと考える。1人の支配者(プラットフォーマー)は不要である。

人々は、自分の複数のペルソナをマルチバースで表現し、それらは個人としては自由に行き来できることこそ、目指すべき世界だろう。そのためには、アバターポータビリティやスキンポータビリティも必要だし、DFFTの基盤も必要となる。

■メタバースの進む方向

メタバースとしては、Facebookの動き、そしてMicrosoftのTeamsのメタバース化といった、ビジネス面での動きがまず目立つ。これは

ソフト/ハード、ビジネス/エンタメの軸で見ると整理しやすい。FacebookはOculusを軸にVRから、実名制の利点を活かして、ハード・ビジネス象限から入っている。これは、AppleやGoogleの持つスマホのハード力への負い目から来ているところはある。

Fortniteはソフト・エンタメ象限にいる。マルチプラットフォームを謳っており、メタバースの1世界として有力だろう。これらのメタバースの世界線を繋ぐ仕組み(DFFTに)こそが、マルチバースな世界の実現の重要な鍵を握るだろう。ここにはNFTの技術も活かせるだろう。最近のバズワードたちが、5年後にはここに向かっていたんだなと思われる、少し未来を期待する。


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