心配性に贈るテレワークの心構え2つ

かねてから、職場や自宅の両方で仕事をしてきましたが、外出自粛要請を受けて、現在は多くの企業がテレワークを行っていますね。

正直なところ、テレワーク・在宅は、人によっては慣れないと辛いところがあります。

実際に私自身がそうでした。
他人の目が必要以上に気になり、心配性ですぐに焦ってしまう部分があり、脳に大きな負荷がかかって病気になってしまったのです。

▼24時間、仕事はできません
自身の失敗は、きちんと時間を定めなかったこと。
私の職場にはタイムカードはありません。会社として出社の目安時間は決まっていますが、終わる時間は各々の仕事状況によりました。
出社しても在宅でも、いつまでもどこまでも仕事ができてしまう状況です。
また、案件によってスケジュールは異なるのに、自分が手すきで他に忙しそうな人を見ると、どう思われているのか気になってたまりませんでした。

それによって強い不安感を抱き、眠れない夜を過ごすことになったのです。
在宅に切り替えても、昼夜逆転から疲労が取れず、結果的にキャパオーバーを招いてしまいました。
きちんと時間を定めて、気持ちを切り替えていれば、24時間仕事が頭を支配するなんてことは防げてかもしれません。

▼大事なのは仕事とプライベートの切り替え
とはいえ、ほとんどの企業はタイムカードを導入されています。むしろそのほうが一般的でしょう。
テレワークせざるを得ない状況になり、元よりリモートのためのシステムが導入されていた企業を除き、多くはメールやチャットなどでの勤怠報告がなされているのではないでしょうか。
ですが、勤怠報告をしたところで、しっかりと仕事モードに切り替えられるかといえば、プレイベート空間にいる人の気持ちはそんなに簡単ではないはず。


では、どうしたらいいのか?
そこで提案したいのは下記の2つ。

1.おおまかな時間割を作ろう

出社してから帰路に着くまでの時間、「朝の30分はメールチェック」「会議や外出が何時だから、それまでに昼食をとっておこう」「何時までにこのタスクを終わらせたい」など、ある程度の目安を作っている人も多いのではないでしょうか?
テレワーク中でも、日常業務の時間割は残しておくことをおすすめします。

職場にいると周りの目があるため「Aさんは今昼休憩に行っている」と認識してもらえますが、心配性体質の人が自宅での仕事をすると、「サボっていると思われるのではないか?」など不安が先立ち休憩を取り損ねてしまう可能性があります。
また、突然のトラブルが発生しても、オフィス内や近隣で休憩をしていたら、すぐに駆けつけることができますが、今は電話やメールで対応せざるを得ず、それもストレスになりかねません。

おおまかな時間割を作っておけば、休憩に入ることに罪悪感を抱かず、不測の事態が起きても他のタスクと見比べて調整しやすくなるので、心配性の方は現在のスケジュールを見直してみてください

合わせて、就労時間が終わったら「仕事は一旦忘れよう」と覚えておいてください。
たとえ、良い方向に思考を巡らせていても、長く考えていては脳が休んでくれません。イヤな思いをした、悪いことをしてしまったのではないだろうか、などネガティブ思考に入ったときは、眠りも浅くなってしまいます。

「今日は終わり!」とパソコンの電源を落としたら、料理をするでも、あえて外の空気を吸いに行くでも良いので、一旦区切ることを強くおすすめします。


2.朝のルーチンで1日の気持ちを切り替える

テレワーク中の現在、一歩も家から出ないで1日が終わるという方も少なくないはず。メリハリがない日々が続いていて、フラストレーションを抱えている場合もあるのではないでしょうか。
例えば、通勤中であれば、電車や車に乗るなどの“日課”が仕事スイッチになって、「働く頭と心」に切り替わります。また、環境がプライベートから公の場に移るということ自体、大きな変化です。

これまでの習慣で培われた切り替えスイッチや環境の変化がない状況でおすすめしたいのは、自分で朝のルーチンを作り、仕事に向かう気持ちを整えること。たとえば、仕事をするデスク周りの整頓、ベランダに出て背伸びをする、自宅周辺の(密集していないエリア)の散歩など。
切り替えポイントは人それぞれ違うものですが、今まで通りができない状況では、新しく作ることもひとつの手になります。


▼最後に

冒頭で脳の病気と述べましたが、治療を続けて「今の状態なら、薬を飲みながら仕事ができる」ところまで回復しました。
それでも、心の晴れないニュースにあふれていて、テレビやネットを見ることさえ、億劫になってしまいます。

朝のルーチンに関して、私個人は掃除をルーチンにしました。日光を浴びることは心や体内リズムの調整にも繋がるといわれています。
外出自粛で、気付けば数日のあいだ陽の光に当たっていないなんてこともあるかもしれません。
外に出るのは気が引けるという方でも、窓の近くやベランダでもいいので、少しでも日光浴をしてみてください。

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