自己愛を育てたい話#2


私は大きな間違いをします。

そうやって話しかけてくれる人達がいたのにも関わらず、私は一人きりだ 私の味方なんてこの世に一人もいない 世界一の嫌われ者なのではないか。そんなことばかり考えるようになったのです。

今思うと親に相談することもなく、対等に接してくれる人のことさえも信じず何を言ってやがんだこのクソガキと思います。

が、

当時中学生の私には、SNSも知らず中学校という狭い世界しかなく、親に話せば悲しみ迷惑になるという考え方しかなく、友達も信用できない程に余裕がありませんでした。

数ヶ月前まで子供だったんです。まだ子供の考え方しかできません。仕方なかったんです。自分のことで精一杯。

だから私は最終的にこんな考え方に行き着きます。

「私がいけないからだ。私がみんなより可愛くないから、私はいるだけでムカつくような奴だから。私が生まれてきたこと自体間違いだったんだ。」

スケールが壮大すぎます。顔は関係あるのか。

でも毎日のように「なんでまだあいつ学校にいるの?」とか「ゴミ以下の人間だ〜」やら言われ続け暴力を振るわれればそんな考え方になってしまったんです。多めに見てください。

それにしまいには顔のことまで悪口を言われたので、それも原因だと信じてしまうんです。

人は周りからの評価を鵜呑みにしやすい生き物ですからね。

それから私は、人と目も合わせられない。話すことが怖い。死にたい願望有。そんな子供になってしまいました。

周りに人間として好きな人なんて一人もいませんでした。親さえも。でも、本当に一番嫌いだったのは自分自身でした。

何で生まれてきてしまったのだろうか。

何でこんなに醜い容姿なんだろうか。

何でこんなに人から嫌われるような性格なんだろうか。


本っっっっ当に、自分が大嫌いになってしまいました。


.


学校辞めさせようゲームは卒業式の日まで続きました。

嫌いな人達とお別れのできる日、私は清々しい気持ちでした。

世界で一番嫌いな自分ともお別れするつもりでした。

献上金として奪われ続け、寂しくなった財布を握りしめホームセンターに行きました。

親が自分の子供の為にあげたお小遣い。

これ以上に悲しい使い方があるのだろうか。

一つのロープを持ち、私はずっと考えます。

「これを買ってしまえばすべて終わらせられる。」

「もう何も苦しまなくて良くなるんだ。」

「でも死ぬのは怖い。」

「死んだらどうなるんだろう。」

「死んで本当に全て終わる?」

生きることが嫌になった癖に、死ぬことが怖くなり死ぬことをやめました。

そんな勇気も度胸もない、中途半端な自分がさらに嫌いになりました。

こんなやつはやく死ねばいいのに。死ね。大嫌い。

心の中で罵倒を垂れながら家に帰りました。


#3につづく


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