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【 占い師が語る家族 】ペットの亀から生きる姿勢を学んだ話

我が家には奇跡の癒しがいます。
ペットのヨーロッパキボシヌマガメです。

いや、亀の姿を借りているだけ。


気まぐれに地球にやってきた、
癒しの権化に違いありません。

普段はふてぶてしいクセに、
エサを求めるときだけ人間に媚びます。

その姿はもはや「ひれ伏し」

つぶらな瞳で目が合うまで視線を飛ばし続け、
両手両足をちぎれんばかりにばたつかせ、

「あなたがいないと生きていけません」

そう聞こえてきそうなほど、
全身でキュートを表現し続けます。

こんな可愛らしい姿…
無視せずにはいられません。

孫にお年玉をあげるじいじのように、人間はデレた顔をひっさげてエサをあげ続けます。

そして思うのです。


こんなに懐くなんて可愛すぎるやろ。
うちのカメが宇宙一、と。

しかし腹を満たせば、表情は一変。

その目にもう人間は映っていません。

この世界、自分以外何かいる?

目を細め飄々とした表情で、
淡々と甲羅干しの場に向かいます。

その度、人間は絶望と共に悟るのです。

権化は人間に慣れこそすれど、
懐くことはないのだろうと。

そして清々しいほどの手のひら返しに「これぞ我が家の癒し」と飽きることなく悶絶するのです。

ぴくりともせず甲羅干しする、
カチカチの背中を見ながら思います。

こんなに清々しく生きられたら、と。

必要なときには全力で媚びへつらう。


用が済んだ瞬間、
自分にだけフォーカスする。


欲望に愚直。

そんなことができたなら、
どれほど生きやすいでしょう。

それぞれの個性が爆発して、
さらに面白い世界になるのでは?


そう感じざるを得ないのです。


一匹しかいない世界。
だから成立するのかもしれません。


だとしても、我が家の癒しは自然体で生きることの大切さを教えてくれているように思えて仕方ありません。


わたしも皆さんも。


明日は今日より
自分を大切にできますように。

自然体で生きられますように。







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