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【映画制作】夫が映画を作ると言い始めた:ビジョンの設定

こんにちは。松本悠香です。

現在、映像制作の仕事をしている夫が初の長編映画作りにチャレンジしています。私も制作の支援をしており、その過程で感じたことや気づいたことを記事にしていこうと思っています。

夫が英語の脚本を書くと言い出した

ちょうどコロナ禍に突入した2020年のはじめあたり、夫が急に「マジで映画を作る。ちゃんと脚本を書く!」と言い始めました。

映像制作の仕事をしている夫には、常に「映画を作る」という目標がありました。ただ、私も具体的にいつ、どんな形で動き出すのかというのは意識していなかったため、「おお、青天の霹靂・・・」という感じでスタートしました。

コロナ禍の期間を超活用し脚本を一気書き

そして2022年の1月頃、自宅とファミレスを往復しながら執筆し続け、127ページの英語脚本を書きあげました。

お世話になったジョナサン・・・

コロナ禍もあって大規模な撮影プロジェクトがいくつもキャンセルになったため、彼が自分のために使うことができる時間を多く確保できたのも、いま思い返すとラッキーでした。


ジョナサンで完成を迎えた脚本

脚本の完成とは:明確な事業ビジョン

また、制作を進める中でふと思ったことがあります。
映画を作る作業は、新規事業の立ち上げ、あるいは新会社の立ち上げ作業にとても似ているということです。

いままでのキャリアで、多少なりともそのような取り組みを見たり経験したりしていたので、「ここって事業立ち上げだったらこの部分にあたるな」のようにあてはめながら映画制作を手伝ってきました。

というわけで、ここからは双方の類似ポイントも入れつつ書いていこうと思います。

完成した脚本を初めて読んだ最初の感想は、「おもしろいし、めっちゃ考えられてるじゃん!」というものでした。
もちろん、最初から完璧なストーリーを言語化することができたわけではなく、私も含めいろいろな人にストーリーラインを説明して感想をもらったり、自身でストーリー内容を問い続けたりしたことで精度が増していったのです。
一時期は会う人会う人にざっとストーリーを話しては「どう思う?」を聞いてみる、ということをルティーンにしていました。

これを事業になぞらえてみると、「ビジョン設定」に似ているのかなと思います。

一般的に事業や会社のビジョンというのは「将来こうありたい姿/未来像」を定義するものです。ビジョンがあいまいだったり、決まっていなかったりすると、事業や会社が何を目指しているのかわからず、従業員のモチベーション低下や事業・経営の低迷につながることもありますよね。

また、私の経験からも、様々な人のフィードバックにさらされ、自問自答を繰り返して生み出されたビジョンは、説得力があり人を惹きつけるものが多いと思います。

ここで「良いビジョンを生み出す方法」をグロービスさんのブログから・・。

GGLOBIS知見録「良いビジョンを生み出す方法: 3つの要素を高次元で満たせ」より

脚本を読んだ第一印象で、「彼がやりたいことが叶えられそう」「今の力で(相当がんばれば)できそう」「観客からの需要がありそう」を感じ取ることができたので、きっとよいビジョンを持った脚本なんだと信じることができました。


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