体型コンプレックスのわたしを救ってくれた”彼氏の一言”
「もっと痩せたい」
「あの子みたいに細くなりたい」
わたしは昔から体型にコンプレックスを持っていた。
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幼い頃から身長は高く、クラスでも後ろから数えて2、3番目にいた。「背が高いのに横にも大きかったら、ただのデブじゃん」と友達に言われ、気づいたら自分の体型を意識するようになった。
中学に入り、陸上部に所属したわたしはトラック競技の短距離種目を専攻した。
ご存知の方も多いと思うが、陸上の大会ではパンツが見えるんじゃないかというくらい短いハーフパンツを履く。
(イメージ図)
大会で会う生徒はみんな筋肉質で引き締まっていて、わたしより足が細かった。
その細さと比べて自分の太ももの太さに驚き、内出血が出るくらい足をゴリゴリ押してマッサージすることが続いた。(今思えば怖すぎ)
中学3年の夏、陸上部を引退したわたしの筋肉足は”普通の太さの足”に戻った。
「よしっ!これからは足だけじゃなく、全身も細くなるぞ!」
当時15歳、人生で初めてダイエットに取り組み陸上現役時代より7キロも痩せた。しかし、急に体重を落としたため体へのストレスは想像以上に重く、高校受験が終わる頃には12キロも増えていた。
「うわ……トータル5キロも増えているよ。どうしよう、早く痩せなきゃ」
高校生になっても相変わらず体重の数字や体型の細さを気にし続けていた。しかしどんなダイエットを挑戦してみても思うように痩せなかった。
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時は流れて2017年、当時23歳。勤めていた会社の人とお付き合いすることなった。
その彼氏は大の筋トレ好きで、女性は細い体ではなくメリハリのある体(たとえば外国人モデル)がいいと公言していた。
「お尻が大きい女性のどこがいいんだろう、細い方がいいに決まっている」と固定概念ギチギチのわたしにとって、最初はどことなく違和感を感じていた。
ある日、近くの飲食店でご飯を食べることになった。いつもの癖でメニューのカロリー表ばかり気にしていると、
彼氏 :「そんなにカロリー気になるん?」
わたし:「うん」
彼氏 :「なんでそんなに気になるん?」
わたし:「太りたくないから」
彼氏 :「ええやん、太っても。太ったほうが魅力的やで〜」
たった一言だったが、なんだかとても嬉しかった。これまで体重・体型に苦しまれていた呪縛からやっと解かされた気持ちになり、信じられないくらい楽になった。
23歳で初めて「そっか、太ってもいいんだ」と体型に関して、新しい考えを持つことができたのだ。
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あれから4年。
毎日体重計に乗り数字を気にすることは減り、だれかの足の細さを羨むことも無くなった。
外国人モデルのような魅力的な体型にはほど遠いが、今の自分の体型に満足している。満足な体型を手にしたら、なんだかもう少し太って可愛らしくなれないかなとも考えている(笑)
こう考えられたのも、彼氏の一言のおかげ。
体型コンプレックスから逃してくれて、ありがとうね。
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