【成果に繋がるICFの使い方】


※長いですよ!(^^)

南丹市の個別ケア会議で

「ICFって、こんな使い方するんですね〜!!わかりやすく、目から鱗でした!」

と言われ、使いやすいように変えているので、ホッとしました。笑

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先日、ケアマネさんから
「利用者さんについて、数人で会議をするから来てください」

と言われ気軽に行きました。

すると、

市役所・保健所・地域リハコーディネーター・地域包括・介護サービス事業所が集まっていました。

(おっと。。ここまで大掛かりな個別ケア会議だったとは。笑)

いつも院内カンファレンスでやっているICF評価分析結果を持って行ってよかったです。

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ICFの使い方

要介護者の【自立度の向上】は疾患・環境因子・個人因子から評価分析すると、その多くは上手くいきません。

まぁ、上手くいかなくても、生活できていれば、

「高齢だから」
「病気や障害があるから」
「本人にやる気がないから」
「家族は諦めているから」
「入所待ち」

だから、良くならなくてもしょうがないよね〜と結論付けられてしまいます。

しかし、大半の人で自立度が上がる可能性は残されています。

そこで、成果を出すためには、
ICFを以下のように3次元化し、思考をシンプルにします。

      【活動・参加】
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健康状態 心身機能 環境因子 個人因子

 
※上段の【活動・参加】を下段の因子が支える。

まずは【活動参加】を評価し、それに影響している因子を列挙します。

上下は、明確に分ける必要がありますが、下の「健康状態」か「心身機能」かを明確に分けることにあまり意味はありません。(生活期の自立支援では。)

ここで大事なことは、上段の【活動参加】を常に意識することです。

また、評価方法は、

【本人が言うこと(聴取)】
【実際に動く(観察)】

を分けで行うことが重要です。

(聴取)だけでは、
本当にできるかとうかは分からない。ここからわかることは【本人のイメージ】です。

逆に
(観察)だけでは、
本人のイメージは分からない。ここでは、心身機能・環境因子を評価することができます。
 

あくまで、ICFはMECE(漏れなくダブりなく評価するフレームワーク)評価項目表であり、分析は個々の因果関係を検証していくしかありません。

次に、因子は2つに分けます。
【解決可能な問題】
【前提条件】

例えば排泄困難の原因が筋力低下であり、
廃用性なら【解決可能な問題】
神経損傷なら回復しない【前提条件】
(する場合もあります)

これらを分けるためには、改善に本気で取り組んだ経験がなければ判断できません。

自立支援に資する技能とは、
生活の改善を目的に、各因子の因果関係を正確に把握し、【解決可能な問題】と【前提条件】を分けて、目標を設定し、一緒に解決に向けて取り組むことと考えています。

自立支援に繋がるICFの使い方、試してみてください!

まとめ、

【活動参加】を(聴取)と(観察)により評価し、それに影響を与えている因子を【解決可能な課題】と【前提条件】を分けて、実現可能な目標を設定する。

研修会等のご依頼は、コメントで連絡ください!
いらんかな。笑

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