見出し画像

かしこさラボ【分析編6:行動力】

賢さの構成要素の分析編 第6回は「行動力」にアプローチしてみる。

頭のなかで成功をイメージすることは簡単だが、成功するために行動することは難しい。短期的に動くのは簡単だが、長期的に継続することは難しい。

ダイエットを例に挙げれば分かりやすい。失敗談は山のように聞く。しかし、情報を集めて、うまく行動設計できればさほど難しいとは思えない。
私は、昨年の12月から3ヵ月で8キロ減量してリバウンドもなく維持しているが、さほど苦労したわけではない。その方法は別の記事にでもしよう。

①行動を開始する

始めるタイミング
何でもすぐに始めれば良いわけではない。利益を最大化できるという判断ができていて、行動設計もできているならすぐに始めればよい。かといって、分析や行動設計に時間をかけ過ぎると時機を逃すこともある。納得性の高い根拠が必要だ。それは、「失敗して恥をかく」覚悟を決めたときかもしれない。

お試しの必要性
やってみてはじめて問題点が浮かび上がることもある。自分に適したやり方かどうかの判断も必要だ。「三日坊主」という言葉がネガティブな印象を強調しすぎる。判断以前の短期的な行動と考えれば良い。費用対効果をはかる目的もあるため、お試しのコストは下げたい。

ただし、お試しだけで全てを理解した気になることは禁物だ。長期間やっている人に対する敬意を欠くと、経験則を引き出すことは難しくなる。また、お試しには基本的に面白いところを持ってくる。割り引いて判断しよう。

それ以外には、以下のようなことを考慮していけばよい。

環境整備

整理された机、姿勢をよくする椅子
集中できる部屋
目に付くところに貼られた目標 など

行動を開始するための行動

前日のうちに立てた予定の確認 
朝のコーヒー 
ラジオ体操・ストレッチ・腹筋 
SNSなどで自分の始める活動を宣言する 
道具を買う(お試し以外、多少高め、質が良い) 
発破をかけてもらう など


②行動を継続する


スケジューリングと習慣化

行動の継続には「リズム感」が必要不可欠だ。苦労を苦労と思わない、やらないと気持ち悪くて眠れない状況を生み出せるか。そのためのスケジューリングだ。ToDoリストを作りこみ、スケジュール表に落とし込む。

例えば、勉強のスケジューリングをする際に、時間枠を設定し、科目名だけ書く生徒はまず実行レベルが低い。私は、およそ以下の点を確認しながら進める。

使う教材や目的
決められた分量をこなすのにかかる時間(難易度で変動)
どの時間帯で実施することが効果的か
実行した記録を残せるか
外部のチェック機能は入れたか
バッファーとなる時間はあるのか

しかし、スケジューリングの効率化は必要だ。スケジュール表をエクセルなどで作成し、印刷しておく。時期に応じて生活リズムが変わる場合(休み期間など)も考慮して、数パターン用意するケースもある。最初の作りこみは時間を要することもあるが、普段の効率化が図れていればよい。誰かが作ってくれたものが、自分の目的に合致していればなお良い。


メンタルコントロール
忙しさが増し、目標設定が高いほどメンタルコントロールは困難になる。協力者を作る、ストレスのはけ口を用意する、休憩をうまく入れる、目標設定を変更する、など様々な対処法がある。

しかし、個人的に大事だと思っているのが「自信の形成」である。最後のよりどころは自分自身であり、成長が自覚できていれば踏ん張れる。そのためには記録振り返りが不可欠だ。小さな成功体験や苦労の軌跡を残していくことで、「これだけやったんだから」は確認できる。根拠のない自信は、重要な局面ほど役に立たないことが多い。

PDCAサイクル

今回の記事には、さほど目新しいところはないかもしれない。理解できないレベルの話もまず出てこないジャンルだ。しかし、継続できるかどうかは個人により異なる。最も重要なのは「危機感」を意図的に作り出すことかもしれない。

 【1】語彙力と論理性
 【2】スピードと正確性
 【3】情報収集能力
 【4】コミュニケーション能力
 【5】判断力
 【7】創造力
 【8】シンかしこさ

(2022/8/5)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?