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Nodle通信(第11~15回)

Nodle Japan のテレグラム(日本コミュニティ)では、『Nodle通信』という名前で、Nodleに関する情報発信を行っており、それを5回ごとにnoteにまとめています。過去のまとめはこちらです。

Nodle通信(第1~5回)
https://note.com/nodle_japan/n/n5fd004cc1c58

Nodle通信(第6~10回)
https://note.com/nodle_japan/n/n4ee2abc5f629

そして今回まとめた第15回をもって、皆様に伝えたい情報は概ね伝えられたと感じていますので、一旦Nodle通信は終了と致します。

これからは、新たなニュースがあればテレグラムで情報共有を行い、さらに深堀りできそうなネタがあれば臨時のNodle通信として投稿できればと考えています。

Nodle Japan (日本コミュニティ)テレグラム
https://t.me/nodlejapan

なお、これは管理人のF太郎の個人的な見解も入っており、必ずしもNodle公式の見解ではないことをご留意下さい。

第11回「5G Open Innovation LAB」

Nodleは「5G Open Innovation LAB」というIntelやTMobile、Microsoft等の企業が共同で設立した5Gの研究・開発機関のエコシステムの一員として、5G展開の補完や機能強化等に取り組んでいます。

Nodleは、このラボに参加し、世界クラスのブランドと提携することで、IoTエコシステムをより強化することを目標に掲げています。

現時点で30社がエコシステムに採用されていますが、ブロックチェーン関連の企業はNodleのみとなっています。これから5Gが普及していく過程で、存在感を発揮し、色々な企業とコラボしてNodleネットワークを拡大していくことを期待しています。

(参考: https://medium.com/@nodle/nodle-selected-by-5g-open-innovation-lab-to-help-drive-early-adoption-and-innovation-of-5g-53b57988de1c

第12回「Nodle誕生の物語(前編)」

突然ですが「Nodle」とはどういう意味かご存知でしょうか?

実は、「Network Operator of Devices Low Energy」(直訳すると、低エネルギー機器のネットワークオペレーター)の頭文字となっています!

元々は間のofもいれて「Noodle」という名称で始めていましたが、これだとSEO的に食べ物の「麺」と競合するので、現在のNodleとなったみたいです。

このNodleプロジェクトは2017年に立ち上げられましたが、Co-FounderのMichaとGarrettが2014年にGoogle Project Ara Developers conferenceというイベントで出会ったところから物語は始まっていました。2人の間に、「インターネットを無料にし、世界中に接続を提供する」というビジョンを含め、共通する点が多くあったとのことです。

Michaは自身が共同設立したOpen GardenにGarrettをインターンとして雇い、その後、FireChatを立ち上げました。FireChatは、P2Pメッシュネットワーク技術を活用した、最初のオフグリッド(インターネット接続なしでも利用可能)メッセージアプリです。発売からわずか1週間でFireChatは100万人のユーザーを獲得し、124か国でトップ10のモバイルアプリとなりました。(後編に続く)

(参考: https://medium.com/@nodle/nodle-team-origins-30e8bbf8563

第13回「Nodle誕生の物語(後編)」

MichaとGarrettはFireChatを通じて、いくつか課題を見つけました。1つは、アプリを作動し続けるインセンティブはないため、ネットワークが一時的なものとなったことです。メッシュネットワークを維持するためには金銭的インセンティブが必要だと考えました。

2016年に二人はOpen Gardenを去り、それぞれ別の会社を立ち上げ、経験を積みます。GarrettはインドでOla-Playという会社を共同設立し、その時はSoftbank とTencentから12億ドルの資金調達に成功しています。

離れた後も二人は連絡を取り合い、FireChatで使用されているBluetooth Low Energy(BLE)技術を用いて、電話から電話へのメッセージ送信以外にIoTデバイスの接続にも応用できることに気づきました。IoT接続の需要が飛躍的に増大する中、ビジネスモデルが形成され始めていました。

2017年半ばに再度二人は合流してNodleを設立。その後、課題であったメッシュネットワークにインセンティブを与える方法として、ブロックチェーン技術に辿り着きました。そして、BitNationの元CTOであるEliottや、その他の優秀なメンバーも加わり、現在のNodleが形成されました。

参考にした以下の「NODLE TEAM ORIGINS」の記事では、より詳細にNodle誕生のストーリーが紹介されていますので、ぜひこちらも読んでみて下さい!

(参考: https://medium.com/@nodle/nodle-team-origins-30e8bbf8563

第14回「パリ市とのスマートシティ計画」

ご存知の方も多いかもしれませんが、Nodleはフランスの首都パリ市と提携してスマートシティ計画を進めています。

パリ市の駅や公園には約3,000台のBluetooth対応ベンチ(スマートベンチ)が設置されており、Nodleネットワークを使用し、一定期間にベンチを使用した時間と人数を記録できます。市当局は、そのデータを分析してピーク時間を検出し、それに応じて都市の設計を調整することなどが可能となります。この活動は世界的な経済誌のForbes(web)にも掲載されていました。

本計画がいつ頃から始まったのか、正確な時期はわかりませんでしたが、2018年9月にシードラウンドで150万ドルを調達した頃には既に開始されていたみたいです。

最近この計画の進捗は報告されていませんが、多くの知見を集め、Nodleが他の多くの都市のスマートシティ化に役立つ日が来ることを願っています。

(参考1: https://www.forbes.com/sites/jenniferhicks/2019/08/27/see-how-these-3000-paris-park-benches-are-getting-a-smart-makeover/?sh=70d4eb74b057

(参考2: https://www.crn.com/news/internet-of-things/nodle-gets-1-5m-to-build-low-cost-iot-network-with-cryptocurrency

第15回「投資家から見たNodleの将来性」

Nodleについて、仮想通貨プロジェクトではあるものの、メインプロダクトがIoTネットワークということもあり、将来性がよくわからないという方もいらっしゃると思います。そこで今回は、最近Nodleに投資したVenture CapitalであるHillrise Venturesがどのような視点でNodleに投資したかを紹介したいと思います。

詳しい説明は参考記事に書かれていますが、Nodleへ投資した主な理由は以下の3つとのことです。

1,モバイルファーストのプロジェクト
ご存知の通り、Nodleはスマホアプリを基地局として活用することを目標としています。通常のブロックチェーン技術はデスクトップPC主導で考えられていますが、市場シェアは既にモバイルがデスクトップを超えていることから、今後はNodleのようなモバイルファーストのプロジェクトが有利となると考えられます。

2, IoTデバイスの増加
マッキンゼーの調査によるとIoTデバイスは2020年には320億ほど存在しており、現在も指数関数的に増加しています。また、それらのデバイスにはWi-Fi 機能がなくても Bluetooth Low Energy (BLE) でネットワーク接続が可能なものが多数あります。このような状況で、BLE技術を活用したNodleの需要はますます伸びてくると考えられます。

3, 実績
Nodleは2017年にネットワークの開発を開始し、既に毎日100を超える国で400~500万のアクティブなスマートフォンが基地局として機能し、毎日 2500~3000万のIoTデバイスやセンサーに接続しています。そして、ネットワークをさらに成長させるための、ブロックチェーンで構築されたインセンティブを与える仕組みも評価されています。

以上が実際のVCが考えるNodleの将来性となります。

(参考: https://medium.com/hillrise-ventures/hillrise-ventures-announces-investment-in-nodle-5a70f7e94734

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