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散歩に最適レンズ・ヘクトール2.8㎝

左が赤ズマロン、右がヘクトール

抜群の小ささと軽さで、まるでレンズキャップ(笑)
小さい赤ズマロンと比べてもその小ささ薄さは際立っている。 

左が赤ズマロン、右がヘクトール

ちなみにヘクトールは実測で119g(フード込み)、赤ズマロンは実測で190g(フード込み) 特に小型のバルナックに合わせるとばっちりの軽量コンパクトなセットの出来上がる。

小ささ薄さで見た目はばっちりだが、その操作性は、フォーカシングノブが付いている為、小さいながらもそれほどピント合わせは苦にならない。

絞りについては、エルマー5cmや3.5cmと同様にレンズ前面にレバーが付いているので使い勝手はイマイチ。

雑に扱うと指がレンズに触れてしまいそうだが、開放値が6.3、基本、開放かf9~f11くらいまで絞り、パンフォーカスで撮る事が多く絞りの操作をそれほど頻繁に行わないので、それほどその使い勝手の悪さを感じる場面ないと思う。

描写は、中心付近では、それなりにシャープに解像するものの四隅は光量落ちが目立つし像が流れる。
それは、絞ってもあまり改善されない。

赤ズマロンも同じような傾向があるが、赤ズマロンより20年くらい前の設計製造になりるので、ヘクトールの方がより顕著にその傾向があるし、双方の描写を比べると20年間のライツの進歩を感じることができる。

四隅までシャープで、そして光量落ちを最小限に抑えたければ、現行の超優秀なレンズを選択すればよいが、私は、この一筋縄ではいかなく、開放付近では、もやっとした描写の古いレンズに魅力を感る。

フィルムだと開放値が6.3のため晴れの日限定の使用になってしまうかもしれないが、デジタルで使用すれば設定すれば高感度でも撮影できるし、デジタル時代にぴったりのレンズだと思う。  


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