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一日一夜。

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「夜の街」を始めから知りたいというあなたに。本編とはあまり関係のないものを省いたマガジンです。宜しければ。
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2020年7月の記事一覧

闇夜で欲望が踊り狂う。

ダンッ、ダンッ、ダンッ、ダンッ。肉が肉を打つ音。拳に伝わる生温かい感触。相手の抵抗が止み…

廃墟。

この街には悪いイメージのものばかり集まる。小汚い路地裏、立ち入り禁止の池、イカれた人々、…

のーめん。

この街には救済が必要だ。曖昧で、局所的なものではなく、徹底的で、全域的な。のーめん。深夜…

真っ黒なお面。

深夜。自動販売機でコーラを買った。取り出し口に手を入れた時、 「それ、のーめん?」 後ろか…

夜が狂気だなんて。

夜に堕ちてく。夜に溶けてく。 「何でもいいから夜にしてくれ」 街に夜は来たけど、人は夜にな…

お前みたいな偽善者が。

ハイエナの山田君が人を喰べる。絶叫が夜の路地裏に響き渡る。この声を聞くと興奮する。人が痛…

変な奴ばっかだけど。

ずっと1人だった。この街で俺を認識出来るのは俺1人。これからもずっとそうだと思ってた。段ボールを被った奴、黒色のとんがり帽子を被った奴、生意気な黒猫。気付くと、こいつ等がいた。 「ブロッコリー嫌い。あげる」 「ちゃんと食べろ」 類は友を呼ぶ。変な奴ばっかだけど、もう1人じゃないらしい。

潰してやるのも悪くねぇよ。

怖い。久し振りに路地裏から出たら、街の住人が僕を殺しに来た。段ボールを被っているだけで。…

汚いものを見るような目。

さっきからずっと付いてくる。ガスマスクを被った女子高生。「何だこいつ。変態か?」と思った…

ガスマスクを被った少女。

兎のマスクを被り、夜の路地裏を徘徊する。背後から騒がしい声。振り返ると、武装した街の住人…

制服にガスマスクって。

「好きな人が振り向いてくれないの」 室外機の隣で膝を抱える少女。 「兎のマスクを被ってて、…

君にどんどんハマっていく。

君にどんどんハマっていく。足首を掴まれ、ずぶずぶと引き摺り込まれる。口を裂かれた日から君…

この女の口は裂く価値もない。

雨の陰鬱な雰囲気は彼の暗さにとても似合う。三白眼と避けた口。街の住人は彼を「口裂け少年」…

戦い方を教えてください。

「戦い方を教えてください」 「付いて来い」 ガスマスクの男に連れられ、夜の路地裏へ。能面の男として僕も悪と戦う。 「おおう!」 前からパンダのマスクを被った大男が走って来た。 「嫌ぁっ!」 横では縞馬のマスクを被った男が女を襲っている。 「立ち向かえ」 駄目だ。帰って、コーラが飲みたい。