昔観た韓国ドラマについて独りごつ七夕の夜
昨日の晩、久々に韓国ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』を観た。初めてこのドラマを観たのは約20年前、巷で第一次韓流ブームと言われている頃だ。今日はその頃に観た韓国ドラマについて、記憶のままに独り言ちたいと思う。
『宮廷女官チャングムの誓い』
これを両親が観ていたのは、ちょうど私が浪人生活をしていた頃だっただろうか。二人が観ているのを横目に後ろ髪引かれながら自分の部屋に勉強しに向かった、もしくは誘惑に負けて一緒になって観ていた。
しばしば濡れ衣を着せられたり嵌められたりして宮中を追い出されたと思ったら再び戻ってきて敵方をギャフンと言わせる、そんなことが繰り返される話だった気がする。涙なしでは見られない場面も多かったと思うが、宮中の料理や医学の話などもあり色々面白かった記憶がある。
昨晩、第一話だけ改めて観たが、初めて観た感覚だった。恐らく前に観たときは第一話をちゃんと観てなかったのではないかと思う。
観ていて良いなぁ、と思ったのは、このドラマでは女の友情が美しいのだ。お互いを思いやって相手の幸せや安全を切に願う姿が描かれている。
第一話だけと言わず全話観たいけれど、全54話と長いので先に進むか迷う。
『冬のソナタ』
韓流ブームの際に観て、その後も再放送で観て、去年か一昨年、また半分くらいまで観直した。途中でやめたのは、何となく後半の悲しい部分を観たくなかったからだ。
ちなみに『チャングムの誓い』も『冬のソナタ』も昔は日本語吹き替えで観ていたが、最近になって観直す際は韓国語のまま日本語字幕で観ている。
冬のソナタを韓国語で観て驚いたのは、主人公を演じるぺ・ヨンジュンの声だ。こんなに良い声だったのかと感動した。それ以来ぶっちぎりで好きな声No.1に君臨している。
ちなみに女性の声のNo.1は『もののけ姫』で田中裕子が演じたエボシ御前である。
また『冬のソナタ』といえばぺ・ヨンジュン人気が凄かったが、高校時代、隣の席の友達はペ・ヨンジュンの恋敵であるサンヒョク役のパク・ヨンハが好きだった。その子はGLAYのJIROも好きで、パク・ヨンハとJIROが似ていると言っていた。真面目なサンヒョクと派手な髪色のベーシストとは最初結びつかなかったが、確かに顔立ちだけ見ると似ていて、友達よく気づいたな、と思った。
『天国の階段』
これは昔観たきりで、もし今利用しているサブスクリプションで観れるようになっても観ないだろうなと思う。とにかく嫌な奴がずっと幅を利かせていて、主人公が可哀想で仕方ないのだ。
このドラマを観て学んだのは、韓国では誕生日にわかめスープを飲む習慣があるということだ。なぜ誕生日にわかめスープなのか、わかめもツルツルしているから年越し蕎麦同様に長寿を願ったりしているのかな、と適当なことを思い敢えて調べることもせず謎のままだったが、昨年、とある韓国人Youtuberの動画で思いがけなくその理由を知った。
何でも、出産によって母親が出血するので、母親の体力回復のために食べるところから、誕生日といえばわかめスープになったらしい。わかめは鉄分が豊富だそうだ。何だかわかめスープが食べたくなってきた。
あと、このドラマは敵役のキム・テヒが美しい。主人公のチェ・ジウを睨みつける演技が多く、日本では役名のユリと合わせて「ユリ睨み」と名付けられていたが、考えてみればあんなに憎しみを込めた表情をしても美しいとは羨ましい。
誰でも笑顔は素敵だが、やはり女優さんは悲しい顔、怒った顔、真顔も絵になる人でないと務まらないのだな、と思う。ちなみに私は真顔だと30歳くらい老けて見える。
『美しき日々』
母は『冬のソナタ』のペ・ヨンジュンよりも『天国の階段』のクォン・サンウよりも、このドラマの主人公を演じているイ・ビョンホンが好きなようだ。彼の低い声が良いらしい。
日本語吹き替えだとハスキーで高い声だが、オリジナルの声はかなり低くちょっとエッジも効きつつ響く声だ。確かにわからなくもない。
このドラマは嫌な奴が出てこなくて、ずっと楽しく観ていられた。イ・ビョンホンの弟役のリュ・シウォンが切なかった気もするが、先に書いた作品に出てくるような、主人公の不幸を願う輩や意地悪をしてくる脇役はおらず、ユーモアのある親友、夢を追いかける妹など綺麗な心を持ったナイスなキャラクターが主人公たちを取り巻いている。
その夢を追いかける妹役のイ・ジョンヒョンが、このドラマが放送された年だと思うのだが、紅白歌合戦に出たのだ。片方の手の小指の第一関節あたりに小さなアクセサリーのようなマイクを付けて歌っていたのがとても印象に残っている。小指の先を口元に添えて歌っているのが目新しくて可愛かったので、一緒に紅白を見ていた家族と、「このマイクは流行るんじゃないか」と話していたが、そのマイクが流行ることはなかった。アイコニック過ぎたのだろう。
『オールイン』
これは、イ・ビョンホンに魅せられた母が観ていた。父も観ていたかもしれない。私は観ていない。
話は変わるが、母は長年に渡りある男性歌手が好きで、自粛前はライブにもたまに行っていたのだが、父はそういうことに寛容だ。むしろ一緒にライブに行ったり曲を聴いたりする(実際曲は素晴らしいのでそれもあるのかもしれないが)。イ・ビョンホンに関しても、一緒になってドラマを見て楽しんでいたし、そういうところで変な嫉妬をしたりしないのは、普通のことかもしれないが、良いなと思う。
おわりに
韓国ドラマ、たまに演技や演出があからさま過ぎて笑ってしまうところもあるけれど、だからこそドラマチックで何度でも観たくなる。
最近「韓国インテリア」というジャンルを知ったので、次に観るときは家の内装にも注目して観てみたい。
またあの頃みたいに純粋に韓流を文化や娯楽として楽しめるようになりますように。
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