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『感覚は道標』⇒『くるりのえいが』

 海で腹筋がバッキバキのサーファーを見て、自分もそうなりたいと思いながら、毎晩、ポテチつまんで日本酒を味わうノックです。

 最近は波乗りとおんなじくらいバンド活動が楽しくなっています。音楽って良いですよね。老若男女、誰でも、いつでも楽しめる。残念ながら 私は、音楽の素養も才能もないので、バンドではドラムを担当しているけれど、ほんと、ただリズムを刻むだけで、これから飛躍的に上達することも望めないのではないと思ってます。まあ、それでも自分が楽しめれば良いよね、と自分に言い聞かせながら活動しておりますが。

 んで、本題。先日、私の好きなバンドの一つである『くるり』の新譜が出ました。


 オリジナルメンバーであるドラムの森さんが参加してのアルバム『感覚は道標』。YouTubeに数曲、MVがあがっていて、最初に『California Coconuts』を聴いて、すごく良いなーって思いました。なんというか、雰囲気が良いなって。メロディとか、リズムとか、細かい分析は苦手なので、どこがどう良いのかを上手く説明できませんが、曲全体としてすごくリラックスしながらも、どこか自信に溢れた雰囲気が好きです。
 その流れで、アルバムも通して聴いてみましたが、スリーピースバンドのシンプルなサウンドが、体に染み込むように入ってくる不思議な感覚。

 アルバムを何度か聴いた後、映画も配信されていることを知り、すぐに見ました。


 内容的には、新しいアルバムのメイキング的なものだけど、世代的なものなのか、私自身もこの20年間のことをいろいろ思い返したりして、何と言うか、感慨深くなってしまいました。
 私はくるりの大ファンというほどではなくて、実際、熱心に聴いた最後のアルバムは、5枚目の『アンテナ』だったと思う。その時は、DVD『くるくる鮨』も買った。それから購入したアルバムと言えば、『ワルツを踊れ』だけだと思う。『くるくる鮨』が2004年のリリースだから、そこから約20年。オリジナルメンバーの森さんが20年ぶりに参加して語っていた感想が、なんだか、私の感想のように思えたりした。
 実際、今回の映画の中の岸田さんと佐藤さんは、『くるくる鮨』の頃とずいぶん印象が変わったと思う。月日の流れって、そういうものだから当たり前だよね。たぶん、私自身も変化したと思う。自分の感覚としては何も変わってないつもりでも、間違いなく歳を重ねて、それなりにくたびれてしまってることでしょう。それでも、経年劣化ではなく、熟成って言われたいのは求めすぎなですかね。。。

 意外だったのは、くるりのメンバーが、私とそう変わらない歳だったこと。『東京』がリリースされたとき、たぶん私は大学生になったばかりで、私自身は東京には出なかったけど、地元を離れてナーバスになっていた心にグッと刺さった記憶がある。そんなんだから、彼らはもうすこし上の年代かと勝手に思ってた。同年代って考えると、生きてきた時代的背景とか、聴いてきた音楽とかも、何か重なるところがあるんだろうなって。これも勝手な親近感ですけど。
 

 いろいろ書きましたが、『くるりのえいが』、すごく良かったです。まずはアルバム『感覚は道標』を聴いてから見ることをオススメしますが、もしかしたら、映画から見るのもありなのかも。映画にはライブ映像もあって、見応えがありました。『東京』とともに青春時代を過ごした私は、映画の途中で感極まってしまいましたが、プロのミュージシャンの楽曲制作の過程も見れるので、音楽好きな全ての方にオススメです。

 これからしばらくは、またくるりの楽曲に触れて、彼らの音楽の素晴らしさをじっくりと感じてみたいです。そして、自分自身も音楽を長く楽しんでいきたいと思います。





おわり

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