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マーケティングのフレームワーク[考え型]、どう使う?

セミナーや書籍などで「マーケティング」の話を見聞きすると、いろいろな考え方=フレームワークが出てきます。私がEC現場で過ごしていた頃は、正直いうと、あまり意識しておりませんでしたが...改めてこの「考え方の型」を見直してみようと思います。

※個人的な感想であって、これらの理論を推奨/否定するものではありません...


PDCAサイクル

言うまでもなく、
Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)
のサイクルを繰り返し行うことで、継続的な業務の改善を促す考え型です。
シンプルに言うと、目指す地点=ゴールを設定して動き出すので、行動が明確になります。また、改善すべき点も明らかになり、「次の打ち手」を導きやすく、空白期間なく展開が続けられる、という利点が考えられます。

さて、現場では?事業のステージにもよりますが、私の場合でいえば、「P=計画」に費やす時間をどう考えるか、という点は気になっています。これから実施する施策については、確証が100%ではない取り組み、がほとんどでしょうから、「考えるなら行動しちゃえ」ということも少なくない。それから、”PDCAの2周め”以降に関しては、「P」はその直前の「C」「A」に含まれていると考えて、 PDCA>DCA>DCA>... になるかなあ、と思います。
けして「P」を軽視するつもりはないのですが、「P]だけではなにも変わらない、という考え方が根底にあります。

ペルソナ設定

ペルソナとは、サービスや商品を購入、利用していただける典型的なユーザー(おきゃくさま)像のことです。その人物が実在するかのように、年齢、性別、居住地、職業、年収、趣味、家族構成、などを設定します。設定したペルソナに届くようなメッセージを作り、ペルソナに求められる(と想定して)新しい商品を企画したりします。

さて... 残念ながら個人的には、この「ペルソナ・マーケティング」を意識したことはありません。取り扱い商品によるところもあると思いますが、「結果的に」商品を購入いただき継続していただいているお客様が「理想的」と考えているので、「詳細な設定」を、あらかじめすることはありませんでした。もう少し大枠で「年齢、性別」までで施策を進めるケースが大半。コトバとしては、ペルソナ、ではなく「ターゲティング」ですね。

ただ、思うに、複数の担当者で、チームとして取り組む際に、それぞれの人の「共通言語」になるのかなあ、という気はします。それから、「おきゃくさま軸で考える」ことの習慣ができそうな気もします。
一方で、仮にそのペルソナ向けに実施した施策がイマヒトツな結果になった場合、その要因が、施策内容が合っていなかったのか、ペルソナの設定自体にブレがあったのか、わかりにくいんじゃ?と思ったりもします。


基本は、これ。

考え方や進め方で意識していたのは、
[5W1H]
これひとつだけ。説明すら不要ですが、
When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が/誰に)、Why(なぜ)、What(何を)、How(どのように)
のことです。これにもうひとつ[H]=How Much(いくらで)を加えて、[5W2H]とすることもあるようです。 
例えば広告でも、どの商品を、どんなお客様に向けて、どのメディアで、どんな広告素材で、いつからどれくらいの規模で、出稿するかを決めていきます。この[5W2H]のうち、ひとつでも「こうだからこう」と理由を言えないものがあったら、その施策は、おそらく実施しても成功する可能性が低くなります(経験値から、確かです)。
※個人的には、この中で、
When(いつ)
が最も重要であると考えています。

これまでやってない、できていない身でモノを言うのは少し気が引けますが、いろいろと難しいマーケティングフレームも、おそらくこの[5W1H]ができていないとうまく展開できないんじゃないかと思います。つまり”基本の基本”ということです。基本ではあるけど、これを徹底するのって、意識しないと意外に難しいかもしれません。


フレームワークは、考えの整理には便利なツールになり得るのですが、表面的な理解だと「型を使う」だけで実践に活かせないこともあります。また、「型」から入る、というのは避けて、実施する施策の精度を高めるために使うのが正解かと思っています。うまく使うためには、「基本」をまず固めることが、大切です。


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