失くした荷物をみつけてくれはったんは
友人がレストランで食事中、バッグを盗まれました。
椅子の背中にかけておいたらしいんですが、
これ、海外だとほんとダメー-!
椅子の背中って、自分と密着しているようでいて、意外と注意が行きにくいです。
椅子の背中に荷物をかけていいのは、背中と頭に眼がある人限定ってことにしましょう。
携帯と車のカギははテーブルの上にあったので無事だったんだけど、
とられたバッグの中には家の鍵とお財布が...あああ!
ひとまず、カード会社に電話してカードを止めてもらって、友達の家に泊まらせてもらうしかないな・・トホホと沈んでいたら
ブルルルルル...電話が鳴りました。
「バッグが捨てられていたのを見つけたんだけど。これあなたの?」
中に運転免許証と名刺があったので電話番号が分かったらしい。
なんて親切な人だ!!
「大変だったでしょう。これ持って行きますよ~」
「ひゃーありがとうございます。ありがとうございます。ホント助かりました!」
お互い都合の良さそうな、シティの駐車場で待ち合わせすることに。
ホント親切な人が拾ってくれてよかった。親切って感染するんだよなー。私も今度何か拾ったらちゃんと届けてあげよう...とポカポカした気持ちで待つ友人。
指定された場所で待つこと10分。30分。1時間・・・
しかし来ないな。もしかして、待ち合わせ場所間違えた!?
電話してみる。あれれー??
電話しても出ない。
なんかおかしい・・
胸騒ぎがして家に帰ると、家はすっかり泥棒に荒らされていたそうです。
ここでやっとわかるのだ。合点がいくのだ。
電話してきたのは犯人だったんだ・・・・!!!
バッグを盗ったのもその人...「見つけた人」もその人...
バッグを渡すからと、待ち合わせ場所を家から離れた場所に指定して、時間稼ぎ。(もしかしたらその駐車場で友人の動きを見張っていた「仲間」もいたかもしれない)
友人が「うんうん、世の中も捨てたもんじゃないねぇ」とふんわりした気持ちになっているその間に、手に入れた鍵と住所でひとはたらき、であります。
友人いわく、何が悔しいって
「親切な人と思い込んで、親し気に会話しちゃってさ、すっごい感謝の気持ちでさ、自分の馬鹿さ加減がほとほと恥ずかしいヨ...あたしバカみたいだよ・・・」
悪意を隠し持った人間と、それと知らずに親しく、いい感じで会話してしまったこと。このあと、もしかして友情がうまれたりして~うふふふふふなんて雰囲気になってしまったこと。てめぇ、とんでもねえおめでたい野郎だ、と自分をたこなぐりしたい、と暗い洞窟のような顔で言った。善人をこんなに後悔せしめるとは、ひどい悪人です。
オレオレ詐欺も、ロマンス詐欺もそうなんだけど、被害者に罪悪感を持たせるってのがはらだたしい。だます方が悪いー!そして私は悪くないー!の精神で、その手口を世の中に広めてワルモンをやっつけてやりましょうぞ。
こんにゃろー
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