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ダンベルがないとテレビが見られない

そうだ、ダンベルを持とう

京都に行こう、みたいな感じで思い立ちました。

テレビを見るときは必ずダンベルを持つ。

筋肉ほしいなぁとつぶやいているのにも飽きてきたので、筋トレをしようと思います。

このダンベルがよく沸騰、いや、蒸発します。失踪します。

失踪の理由は明らかです。

3キロというちょうどよい重さなもんだから

ドアストッパー代わりに
足で踏んで足裏のツボ刺激に
漬物石に
枕元に置いて泥棒がきたら振り上げるように

自分が、家族が「ちょっと拝借」と使ってしまう。

つまづいて、足の指ぶつけて、「こんなとこ置かないでよ!」と片付けてしまう。

ダンベルがないとテレビが見られない。

見たい番組はもうすぐそこまで迫っているのに、ダンベルがないのは緊急事態です。

あちこちイライラしながら鬼の形相でどこだー!と探し回ります。そのさまは「なぐごはいねがぁ~!」とばたんばたんドアを開けるなまはげです。

もういいや。

とにかく、テレビを見ながら「なにか」運動をすればいいのだ。

ヨガなんかいいんじゃない!?

ベストセラーっぽい装丁にポーっと買っちゃって、買ったままピカピカしている「ヨガ本」を引っ張り出す。

最初の「ヨガを始める前に」を読む。

読者の質問「テレビを見ながらやってもいいですか?」
先生の答え「ダメです」
即答。

身体に集中しなきゃいけないんですってよ。とほほ

ダンベルもなし、ヨガもなし。

自重運動ってやつでいいじゃん。
どうせ重い体なんだ。

あまりあちこち動かずにテレビの前でできる運動がいいんだけどなー、とググっていたら、3畳広さで、道具も何もいらず、身一つでできる運動がネットで出てきました。なかなかいい感じです。

よくよく読んだら、アメリカの刑務所で囚人たちがみんなやってるという定番の運動でした。
いろいろハードすぎるな。

重力崩壊ってご存じですか。
星などの天体が自分自身の重さに耐えきれず崩壊していくとかなんとか。

自分の重さに耐えきれず崩壊。というのがつくづく切ない。親しみを感じる。

友人の男性が「おれさー、むかし『ニンニク買ってきて』って言われてさ、お肉屋さんに行って大きな声で『にんにくください!』って言ったんだよ。可愛かったよなーおれ」と遠くを見る目で言っていた。

私は肉屋さんに行って筋肉買いたいよ。
どっかで売ってないかな―筋肉。

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