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ドラマ制作から離れて ドラマがさらに好きになった話

前の職場はテレビ局だった。憧れのドラマ部に行けたもののその後1年で退職した。
大好きだったテレビ業界から離れたのはさみしいが、戻りたいとは思わない。

ドラマが好き。だから自分も作ってみたい。
そんな単純な理由でテレビ局に就職。最初の配属は違う部署だったが、4年後、ドラマ部に異動できた。
テレビ局のドラマ部とは…
みな体力おばけで頭脳も機能している、
賢いエリートゴリラ集団🦍
(東大出身も多い…)
そんなところに平凡&文化系&インドアな私が配属された。希望はしたけど、想像以上にハードだった。

連日の外での撮影、朝は4時集合、早く終わっても準備などあり、決して帰れない、気が抜けない。
聞いていたより数万倍ハードだった。
憧れの俳優さん、脚本家さんと働けてうれしいと感じたのは1時間くらい。あとは辛かった。

田んぼの中に入り、枯れ葉などを取り綺麗にうつるようにする、特に指導もなくエキストラの配置・動かしを任される、基本みんな叫んでいる…見聞きしていた通りだがしんどい!

ということで転職した。

ドラマ部在籍していて辛かったのは好きだったドラマを見られなくなったこと。精神的にみるのが辛くなった。自分がドラマというものと合わなかったこと、不適合者だったことを突きつけられるようで辛かった。

しかし、辞めた今、驚くほどドラマコンテンツを楽しめてる!えええ、こんな面白かったっけ?と改めて思うほど。

ただ、唯一今でも行けないのが舞台。
観劇も趣味だったが、直接お芝居しているのを見るのが辛い。現場の雰囲気を思い出すからかもしれない。あと、演じている人を見るとなぜか自分が恥ずかしくなって、直視できない。なんであんなに真剣に架空の世界に入り込めるのだろうと思ってしまう。

そのぶん、テレビは画面というフィルターを通している分、見やすい。
自分の世界と画面の世界。私は境界線があるほうがいいみたい。

好きを仕事にした楽しさ、辛さ、苦しさを知れたのは人生の大きな糧。
今の仕事にも満足している。
何が起きるかわからないが、今後はいち視聴者として、コンテンツを享受しよう。

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