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【第184回】 Salesforce 認定 AI スペシャリスト 資格試験 日本語版の提供開始

先日、新たに発表された「Salesforce 認定 AI スペシャリスト」資格試験の日本語版が 2024 年 9 月 10 日(火)9 時(日本時間)より提供開始です

2025 年 12 月 31 日までこちらの「Salesforce 認定 AI スペシャリスト」資格試験が『無料』になりました。詳細は以下の記事まで。

■ 認定 AI スペシャリスト資格とは

Salesforce AI スペシャリスト資格は、Salesforce 内で生成 AI のパワーを活用することを目指す個人向けに設計されています。AI スペシャリストは、Einstein AI ソリューションの実装と使用において極めて重要な役割を果たします。この試験は、すぐに使用できる AI 機能を実装し、Copilot Builder、Prompt Builder、および Model Builder を使用して機能を強化する Salesforce 管理者、開発者、およびアーキテクト向けに設計されています。

■ 試験対策

Trailhead のコンテンツを活用して試験対策をしましょう。LinkedIn で合格報告をしている人のコメントを見ている感じでは、以下の Trailmix の学習で十分足りているようです。

Trailmix:Einstein AI で生産性を向上させる

認定資格試験の準備: 認定 AI スペシャリスト

Salesforce MVP の Santanu Boral さんの試験対策 Tips

■ 試験概要

内容:選択式 60 問(各質問には 3 つの選択肢があり、選択できるのは常に 1 つだけです。複数の選択肢がないため、回答を選択する際に混乱は少ないです。と、上の Santanu Boral さんの記事に記載があります。)
試験時間:105 分
合格点:73 %(44 問以上で合格)
受験料:20,000 円(税抜) ⇒ 2025 年 12 月 31 日まで無料!
前提条件:なし

Salesforce 認定 AI スペシャリストの受験者は、Salesforce のコア機能に関する基礎知識を持ち、Salesforce を操作できる必要があります

Salesforce 認定 AI スペシャリスト試験は、次の分野に関する知識、スキル、または経験を証明したい個人を対象としています。

・ 基本的な AI コンセプト、大規模言語モデル (LLM)、プロンプト、モデル、ツールなど、Salesforce Einstein の機能、機能、コンポーネントを理解していること。
・ Salesforce プラットフォームの構成、プロセス、ベスト プラクティスに精通しており、プロンプトやモデルなどの Einstein 機能を構築、構成、テスト、トラブルシューティング、改良する能力があること。
・ セールス メール、サービス返信、作業概要、Einstein Copilot、Prompt Builder、Model Builder などの Salesforce Einstein 機能の使用に習熟し、特定のビジネス ニーズに合わせてこれらの機能を実装およびカスタマイズする能力。
・ Salesforce ツールを操作し、Salesforce 環境内でカスタム ソリューション、アクション、または統合を開発する能力。
・ 予測分析、機械学習、自然言語処理(NLP)、コンピューター ビジョン、CRM システムにおける Salesforce の信頼できる AI 原則など、AI の基礎に関する知識。
・ AI モデルのトレーニングと微調整におけるデータの品質、準備、クレンジング、ガバナンスの重要性、およびプライバシー、バイアス、セキュリティ、コンプライアンスなどの倫理的かつ責任あるデータ処理の実践を理解します。
・ AI アプリケーションに関する議論に関係者を参加させ、AI 主導のビジネス改善の機会と課題を特定する能力。

※ この認定資格の受験者は、以下の要件を満たしている必要はありません

・ LLM の構成と微調整に関する幅広い知識を有する。
・ Apex や Python などのコーディング言語の基礎を理解します。
・ 外部 AI ツールに関する専門知識を有する。
・ トランスフォーマーのアーキテクチャを理解する。
・ 投資収益率 (ROI) の計算を実行します。
・ 空白分析を理解する。
Marketing Cloud、Heroku、Commerce Cloud、MuleSoft、Tableau、Slack、Quip、または Industry Clouds の使用経験があること

つまり、上記ツールにおける AI 機能などは、今回はがっつり対象外ということなのでしょう。この「要件を満たしている必要が無い」という案内は、意外と重要です

■ 出題範囲と出題率

Einstein Trust Layer(15%)… 9 問
・ Einstein Trust Layer のセキュリティ、プライバシー、およびグラウンディング機能を特定します。
・ Einstein Trust Layer を実装および管理します。

CRM アプリケーションにおける生成 AI(17%)… 10 問
・ Einstein for Sales の正しい生成 AI 機能を特定します。
・ Einstein for Service の正しい生成 AI 機能を特定します。

Prompt Builder(37%)… 22 問
・ ビジネス要件を考慮して、Prompt Builder を使用するのが適切なタイミングを特定します。
・ プロンプト テンプレートを管理および実行するための適切なユーザー ロールを特定します。
・ プロンプト テンプレートを作成する際の考慮事項を特定します。
・ 与えられたシナリオで、適切な接地手法を特定します。
・ プロンプト テンプレートを作成、アクティブ化、実行するプロセスについて説明します。

Einstein Copilot(23%)… 14 問
・ ビジネス要件を考慮して、Einstein Copilot を使用するのが適切なタイミングを特定します。
・ 大規模言語モデル (LLM) が副操縦士のアクションを識別して実行する仕組みを説明します。
・ 標準の副操縦士アクションを活用し、カスタム副操縦士アクションを作成します。
・ Copilot の導入を管理および監視します。

Model Builder(8%)… 5 問
・ ビジネス要件を考慮して、モデル ビルダーを使用するのが適切なタイミングを特定します。
・ 標準、カスタム、および Bring Your Own Large Language Model (BYOLLM) 生成モデルを構成します。


いかがでしたでしょうか。

今回の「Salesforce 認定 AI スペシャリスト」は、試験問題の大半を占めている Einstein Copilot、Prompt Builder、Model Builder などの Einstein 機能に習熟している必要がありそうです。逆にそれらを中心に学習すれば良いのであれば、学習範囲は狭そうですね。

この「スペシャリスト」という資格は「コンサルタント」資格に対する下位資格だったりするのでしょうか。今後「Salesforce 認定 AI コンサルタント」という資格が登場してもおかしくないですね。

それでは頑張って勉強して、試験に合格しましょう!

今回は以上です。


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