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所属組織の紹介


所属組織の概要

ヤンマーベンチャーズ株式会社の代表取締役/ 代表パートナーを務めさせていただいております、尾田伸之と申します。
ヤンマーベンチャーズはヤンマーグループのコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)として設立しました。私自身は設立構想段階から携わり、自らこの会社の創業者として、立ち上げを行いましたので、新規事業や社内ベンチャーのような位置付けで、会社設立をさせていただきました。
そのため、ヤンマーベンチャーズは独立系ベンチャーキャピタル(VC)とCVCの両者の特徴を取り込んだ形で運営をさせていただいております。
今回はヤンマーベンチャーズのミッション・ビジョンと、その特徴を紹介させていただければ、と思います。

ミッション・ビジョン

ヤンマーベンチャーズの設立時に、私たちのチームのミッション・ビジョンを以下のように定めさせていただきました。

  • ミッション
    私たちと関わる人々の才能が、より良い未来を現実のものとするために
    私たちとご一緒いただける皆様の能力が開花・発揮され、次世代がより豊かな恵みを享受し、自己実現することで充足感を感じられる社会を実現し期待という想いが込められています。
    ただ、夢物語で終わってはいけませんので、それを現実のものとできるために支援をさせていただきたいという想いも入っています。

  • ビジョン
    私たちは世界を変えるテクノロジーを持つスタートアップに投資を行い、私たちのネットワークとの共創を通じて、その成果を社会に還元し、
    未来につながる社会と、より豊かな暮らしを実現します
    世界にインパクトを与える可能性のあるテクノロジーを持つスタートアップの方々に投資をさせていただき、その成果が社会で実装されることにより、次世代が充足を感じられ、より豊かな暮らしを実現できる社会を作っていきたいというのがビジョンです。
    私たちとしては、ご一緒いただける皆様に私たち自身が支援させていただくこともさることながら、皆様の相互作用を活性化することで、新たな価値が創造していくことを支援させていただければ、と考えています。

組織の特徴

組織の特徴は大きく分けて3つ存在しています。

  1. 独立した意思決定構造を持つ
    CVCの運営形態も様々あり、グループとのシナジーを追求するため、投資委員会や投資の意思決定はCVC単独では行わず、本社の担当部門または経営層が意思決定に関与する形で運営されているCVCをよく拝見します。
    私たちは投資事業有限責任組合(LPS)を設立し、ヤンマーベンチャーズがGeneral Partner(GP)、グループ会社等をLimited Partner(LP)とし、ファンドを運用しており、その組合の投資委員会はGPが行いますので、グループの他の組織からの介入なく、独立した意思決定を行っています。その最大の狙いは機動的な意思決定を行うことにあります。

  2. ハイブリッド型の運営形態を持つ
    他のCVCの方々と面談をさせていただいていると、社員の育成に鑑み、ジョブローテーションの一環で、一定期間、社員を他の部門からCVC配置転換し、組織運営をされているCVCが多い印象を受けます。
    私たちは独自採用人材とグループからの兼務人材のハイブリッド型の運営形態を採用しています。VC業界ではネットワークの大きさがソーシング等、活動の量・質に影響するします。また、製造業の人事制度ではVCの人材獲得が難しいという問題も存在します。そのため、ヤンマーベンチャーズはグループとは異なる人事制度をもち、プロパー人材の採用を行なっています。
    それと並行し、グループ内の人材の兼務出向受け入れを行い、グループ内の知見・ネットワークの活用を促進しています。

  3. グループとの協業も活用する
    CVCの特徴として、グループの他の組織との協業を促進することにより、戦略シナジーを獲得するという目標を上げられている組織も多いかと思います(戦略シナジーという言葉がまた、難解なものではございますが)。
    ヤンマーベンチャーズでは、投資検討の初期段階で、スタートアップとの協業仮説を作り、関与する可能性のある研究所・事業部との面談を設定し、相性をみる、ということを行なっています。
    ただ、その段階で協業を必ずしも追求はしないことにしています。なぜならば、協業は開始するまでに、時間がかかることが多いため、スタートアップの皆様の時間軸に合わないことがあるためです。したがって、すぐに協業が起こらない場合においても、相性を見た上で、投資の意思決定は協業検討とは別に進めさせていただくことにしています。
    逆に投資のウインドウが開いていないスタートアップの方からのお話もお受けするようにしており、協業のみの問い合わせに関しましても、対応させていただくようにしております。

今後の方向性

ありがたいことに、1号ファンドは投資を完了し、現在、2号ファンドの組成を行なっています。2号ファンドの組成に伴い、チームを大きくしながら、中長期構想や課題を解決し、ミッション・ビジョンの実現に向かっていきたいと思います。
私たち自身がスタートアップでもあるので、これからもVCやLPの皆様からのインプット、投資先やネットワーキングさせていただいたスタートアップの皆様からのご支援をいただきながら、成長していきたいと思いますので、今後も皆様、よろしくお願い申し上げます。

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