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SNSは「拾うツール」だと思った

こんばんは、倉持です。
よく豚野郎って呼ばれてます。

今日、豚肉を注文してくださった友人から、新たなご注文と共にこんなメッセージを頂きました。

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あまりに嬉しくて、思わず帰りのスタバに立ち寄ってちょっと思いを書いてみることにしました。

私は養豚業を営んでまして、twitterだとかSNSで発信して自社生産の豚肉や加工品などの商品を売っています。

最初は「なんでこんなに美味しいのに世の中に知ってもらえないのか。広まれ、広まれ」って、そんなふうに思ってました。
旨いのに知られてない、売れてない(売ってなかったからね)こんなのは嫌だなと、そんな理由が大きくて始めました。
やっぱり「美味しいから売れるということはない」と言われるようにしばらくは全然売れることもなかったし、もどかしい想いに苛まれたりしましたが

試行錯誤を重ねて、販売を始めて1年半ほど経った今では、前よりは多くの人に知ってもらえたり、有難いことにご注文を頂くことも増えてきました。

メインで発信しているTwitterも、じわじわとフォローしてくださる方が増えました。

ポリシーとして「オーガニックな反応」を大事にしているので、友人でも
口コミ書いて!とかツイートしてね!と言うお願いは基本的にしていません。

それでも買ってくださった方が写真を載せて、「買った!」「届いた!」「おいしかった!」「驚いた」etc..と書いてくださるのを見つけることが増えました。
本当にありがたく、嬉しく、光栄に思っています。

今では、豚肉を食べて感動してくださったことが理由で求人に応募してくれる人が現れたり、やっててよかったと思うことも増えてきました。(逆もあるけど)

そうしているうちに「上手だね」とか色々言われます。素直な気持ちで言ってくれた、と受け取っていますが笑
正直、僕は特段何か優秀なマーケターとかでも、学んできた人間でもありません。
だけど、必死になって自分が絶対に良いと思うものを多くの人に届けたい!となればそりゃ頭捻って、本読んだり実践したり、がむしゃらでもなんでもやるでしょ、やるしか無いじゃんねって思ってます。

今日伝えてくださったような嬉しい話って、やっぱり頭に残ってて。
色んな言葉を覚えています。
ふと思い出して見返しました。
例えば、、

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こんな風に、旦那さんや彼氏さん、奥さんや彼女さんに初めて褒められた、とんでもない反応もらった!という報告って
とっても暖かくて、ぼんやりとその風景やシーンを想像すると思わずニヤついてしまいます。

豚肉からハムやベーコンと作っていく中で
料理をしない方や忙しい方でも手軽に食べられるよう、豚肉をごろっと多めにして、脂から旨味をとったレトルトカレーなんかも作っています。

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そんなカレーを

このカレーは、忙しかったり疲れてる時に(奥様が)「今日はレトルトカレーでごめん」じゃなくて「豚角煮カレーにしよう!」と前向きに食べられるご馳走なんだよ

と、こう言っていただけた時には作るの大変だったけど特別になれてよかったなぁと目が潤んだりしました。

他にも「孫がこれじゃないとやだって言うのよ」とか、色んな嬉しい言葉を頂きました。

ちょっと恐妻家な方からは「豚肉一緒に食べたらめっちゃ感動してくれて嫁Go出たよ!笑」とサブスクの定期便に登録してくださったり。

嫁Goって何だ笑
と思いながらもそんな話をして家庭内稟議を通してくれたんだって心に残っています。

その他にも数えきれない程、

・あんなに脂が苦手だったのに、しっかり完食してた!
・普段豚肉苦手で手をつけないのに、、など聞かせて頂きました。

手前味噌な話ばかりですみません。

知ってる方からも、まだお会いしたこともなければ顔を伺ったこともない方からも色んなお話を聞かせて頂いて、その度に「よかった」と「有り難う」で頭が満たされます。

今の「飲める脂」ってフレーズも、食べてくださった方が興奮気味に伝えてくださった言葉だったり。

やっぱり、嬉しいです。

正直、お値段だって安くは無いし、「ギフト路線しかないのかな」と悩んだ時もありました。

でも現在多くの方がご自宅用で、ご自身だったりご家族・ご友人と食卓を囲むためにご注文をくださっています。
そして、すごく大事にしてる部分ですがリピートしてくれる方が多いです
あげる用も嬉しいけど食べる用でいられることを、とても大事にしています。
「これは広まるべきだ!」とか「オススメしといたよ!」とか、「実家に送りたいんです」と贈り物にも使って頂くことも年末を中心に増えました。

・お父さんの誕生日に
・親友の結婚のお祝いに

そんな大切なタイミングの品だと伺うと、気が引き締まります。
「任せて頂いたんだ、顔を立てねば」と。(何か特別になるわけではないのですが)

こうやって、声を聞かせて頂くようになって
広めたい、届けたいっていう元々の思いも勿論ですが
「売った後に、こんなにも様々な食べてくれた人の物語があって
その食卓の隅っこでも、幸せやそのきっかけになることができている」

と、そう教えて頂いて
お客さんと繋がれることの幸せを感じました。

そんな中で思ったこと。
今はSNSは販促ツールとしての機能は注目されてるけど、
きっとやってる人は「声を拾って繋がるツール」になってるんじゃないかな。

発信もいいんだけど、僕はできるだけ声を拾いたいし、どこかでとりこぼしてると思うと少し怖い。
拾えるようになると、届くようになる。そして繋がる。

現在は、ネットで頂いたご注文の多くは自分で商品を包んで発送してます。
自分で販売を始めてまだまだ小さいので当たり前ですけど
「食べてくれる人の顔が浮かぶ」って何よりも自分を律して鼓舞する材料になります。

きっと、誰かにこの仕事を任せる時が来るのかもしれないですが
その時はとにかく繋がる場を知ってもらいたいなと思います。
「この商品が誰に届くか知っている、その顔が頭に浮かぶ」ことより真剣になれる理由はないかもしれない。

小さい会社だからそんなことが言えるのかもしれないし、あくまで一つの意見ということにしておいてください。

もしちょっとミスして「まぁ、このくらい」と言う魔がさした時には
「大切な人への贈り物が、妥協された品だったらどうだろう」って想い起こしてみてほしい。

そう思えるのも直販で、注文してくださる方とネットやリアルの場で繋がれてるからかなと。

今年もそんな、エピソードやご報告を沢山頂ける一年にしようと決意しました。
そして繋がったり直接話せる場をもっと設けていきたいと考えています。

そして、これはお願いなのですが
私たちの商品がきっかけになったようなお話があったらDMとか、何かで教えてください、宣伝に使うとかではないです。
(勿論不手際のお叱りも。できる限り対応させて頂きます。)
何よりも元気をもらえたり「あぁ、よかった頑張ろう」と活力になるのです。

誰かの暮らしの中に紛れ込んで、召し上がってくださった方が
目をちょっと見開いたり、あれ?みたいな顔をして
「美味しい」とか「どこで買ったの?」とかそんな言葉が交わる暖かな時間の端っこにいられる事の幸せを噛み締めています。

潤いや温かみある時間となるように美味しさにこだわり抜いた豚肉をこれからも作っていこうと思った、そんな話です。

今年も沢山の方に愛していただける豚肉や加工品をお届けできますよう、努めて参ります。よろしくお願い致します。

豚野郎


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ちょっと、いいコーヒーが好きです