ECでの反省、対話での気づき
ECで豚肉や加工品を売っている豚野郎こと倉持です。
販促としては主にSNSを通して発信をしながら
零細であまり予算がないので現状広告などは売っておらず
コンテンツ制作も自身で行っています。
2,3年取り組んでいる中で見失っていた部分や
最近お客様や友人と対話する中で気づいたことがあったので
日記のようにポロポロと書いてみます。
どこか役立つ部分があれば何よりです。
反省1「新規性やバリエーションは求められているのか」
豚肉を中心に商品を用意する中では
最初の一歩として気軽に試せる商品だったり
保存が効くもの
料理をしない方に向けて手軽に食べられること
より一層肉の旨味を楽しめることなどを目的として加工品の企画や制作にも取り組んでいました。
1年、2年とすぎる中で
ハム、ソーセージなどは勿論
サラミや生ハム、ジャーキー、肉味噌など様々な豚の加工品を作っている中で
今振り返るといつしか、少し新規性やバリエーションを増やすことに囚われていたような気がします。
商品点数は増えていく一方で販売の実績は伸び悩んだり、鈍っている部分もあり悩ましく思っていた、というのは正直なところです。
ここ最近、社内事情もあり
一度加工品ラインナップを縮小することに踏み切りました。
不安はありましたが結果的に売り上げが大きく変わる、ということはありませんでした。
そして今まで眠っていた商品に光が当たるようになったのです。
おそらくヒアリングで
「こんな商品があったらいいと思うか」という質問をすると
「食べてみたい」と答える方は多いかもしれませんが
これは、あるなら嬉しい、という話で
もともとない環境で求められるモノではない。
逆に様々な商品を拡充して「どれもオススメ」と置くことは
何を選べば良いのかわからず逆に困らせる結果になっていた、ということに気づきました。
商材にもよるでしょうが
私含め多くの販売者は「顧客は新しいものを求めている」と
考えがちながら、それは単に販売者側が自分たちのプロダクトに飽きているだけ、という側面があることは否めないなと反省する出来事でした。
それよりも
ストアを見やすく、使いやすくしたり
初めての方が選びやすい商品のタイトルやイメージを用意したり
どう食べるかが想起しやすい記事を書いたり
今あるものが愛される取り組みをする方が重要なのだ、と。
わかっていたつもりながら手段と目的がずれていた
そんな出来事でした。
各加工品の評価は高かったこともあり、「今後作らない」ということはありませんが
我々のプロダクトの本丸は豚肉であることに立ち返り
選ぶところから食べるところまでの導線をより良くした上で
一つ一つを丁寧に伝え届けていくところから出直そう、見直そうと考えています。
反省2「オシャレよりもシズル感」
少し前からInstagramでの発信に注力しています。
様々な方の投稿を参考に
フィードの投稿は全体的な風合いを揃えて、俯瞰で撮影してレシピをつけるなどして投稿していたのですが
多くの友人からは「おしゃれだ」「綺麗でいいね」と言ってもらえていたものの
ある友人と話していると
「おしゃれだけど、お腹すいた、、とはならない、飯テロ感はない」
「山西牧場(弊社)の豚肉は素材が良くて選ぶのだからあまり捻った料理は求めてない」
つまり、お肉にあまり手を加えたくないので凝った料理ではなく
素材ありきのレシピで、思わずお腹が空いてしまう写真がいいのでは、というシンプルかつド直球の指摘をもらいました。
(非常にうれしくも)恥ずかしいとしか言えません
(気づいてしまった)
まさにおっしゃる通りで、比べるのも烏滸がましい話ですが
以前ローソンのパッケージリニューアルがおしゃれだけど内容がわかりづらく、最終的に修正をすることになったのとやってることは同じなのだ、と気付かされました。
他者目線で見れば当たり前にわかることが
自分で取り組んでいると見当違いの踏み外しを起こしてしまうこともあるのだなぁと身をもって思い知らされました。
やりようによっては回り道の施策もあるのでしょうが、難しいものです。
反省3「プロセスから公開するやり方もある」
反省1と少し矛盾してしまう部分はあるのですが
現在新たに冷凍餃子の製作に取り組んでいます。
製作の話を以前お世話になっている方に話したところ
「その過程をオープンにして伝えていくべきだ」と助言をもらい
内心、今になって出来上がっていないものを公開するのは気が引けたり怖いと思う反面
この規模だからこそできるのかもしれない、と
思い切って試作の段階から
こんなものを作ろうとしている、という発信をしました。
まだ世に出ていないので、実績での評価はできませんが
「楽しみ」「絶対食べる」とたくさんコメントをいただくことができました。
今もその過程は随時更新していますが
こうして出来上がりまでの過程や試行錯誤の様子を見て
楽しんでもらえたり、楽しみに思っていただけるのは良いなと。
Nizi projectみたいに、世に出るまでがコンテンツになっていくのはこうした商品作りにも通ずるのかもしれないなぁ、と感じています。
終わり
日々取り組んでいる中では
目の前のことに夢中になっている中で視野が狭まってしまったり、思い込みが強くなって自身や取り組みを正しく見積れなかったりと反省がたくさんあります。
そんな時、今まで足し算や押しのアプローチに傾倒していたものを
立ち止まって、思い切って引いてみるだとか
顧客は勿論、身近な人、応援してくれたりお世話になっている人、一方で全く関わりのない人など、様々な人と対話していると
「ハッ」と気づくことができたり
行き詰まっていたところに光が刺したり
するものかもしれません。
「こうだろう」という捉え方を一旦おろして
一人のお客様とじっくり話してみるといいのだなぁ、と思うのでした。
ただポジティブに振り返れば
曲がるべきところ、立ち止まるべきところまでは押し込まないと
違和感を肌で感じたり、対話からそう言った気づきに触れることもなかったと思うので進んでいるのかな、とも思っています。
地味にやっていくしかないなぁ。
点数は多くないし、値は張ると感じるかもしれませんがハズレはないです。
どれも「飲める脂」の豚肉を使った間違いない商品たちなので是非お試しください。
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ちょっと、いいコーヒーが好きです