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写真っていいな

鬼滅の刃の魅力を語った後で、まだ劇場版を観ず、今日は『浅田家!』を観てきた。嵐の二宮和也主演のハートフル家族愛映画だ。

中野量太監督の過去作である『湯を沸かすほどの熱い愛』は、自分の分泌液で溺れるほど泣いた記憶があった。かなり期待をしていたが、今作もしっかり泣けた。

脳の前頭前野の部分が衰えると、感情抑制の機能が働かなくなり涙腺が弱くなるそうだ。だとしたら、ぼくの前頭前野はもうだいぶイッてる。誰も泣いてない冒頭から、涙と鼻水でマスクを濡らしていた。

内容はネタバレになるので詳しくは書かないが、「家族写真」が物語のキーとして話が展開していく。いくつもの小ストーリーが起きては結んでを繰り返し、全体を通しては主人公の成長?というか、人生の歩みを進めていく感じ。急展開はないが、いい意味で起承転結がなだらかで、しっかりと心温まることのできる作品であると思う。

家族がテーマなので、観た後は自分の家族を思い浮かべ、そんな事したことないのに家族写真が撮りたくなった。写真に残すってとてもいいなと、改めて思う。

また、この作品は実話を基にしている。作中で、主人公が被災地での写真返却ボランティアをするシーンがあった。瓦礫の撤去作業の時に、自衛隊の方々が「写真だけはどうしても踏めない」と言って、脇に避けて集めておいてくれたそうだ。泥だらけになってしまった写真をきれいに洗って、みんなが探せるように保管しておくという活動があったことを初めて知った。

8万枚回収されたうち、少なくとも6万枚以上が持ち主の元へと返却されたそうだ。写真は、思い出そのものなんだなとしみじみ感じた。活動に尽力された方は、6万以上の失われた思い出を元通りにしたのだ。素敵だな。

今年に入って趣味で写真を始めたが、もっとたくさん思い出を形に残していきたいなと思った。

家族写真、撮ってみてはいかがだろうか。

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*やっぱ映画っていいよなあ。


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