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校舎に落書き。

ぼくが勤めている学習塾は、普通の塾と比べるとすこし様子がおかしい。

卒塾旅行で雪山にボード合宿をしにいくし、春にはディズニーリゾートへ遊びにいくし、夏はコテージでキャンプをするし、校舎対抗のバレー大会もする。卒塾生もよく遊びに来てくれる。振袖で。スーツで。ジャージで。結婚式に呼ばれる先生だっている。そういうところが面白くて入社したのだ。

今年はすべてのイベントが中止になってしまった。教室を離れて、思い切り楽しむみんなの姿が全く見れなかったのは、とても残念だ。

勉強だけをみるのでは不十分。それがぼくたちの考え方だ。ぼくたちがイベントに注力しているのは、ただ楽しいからという理由だけではない。勉強以外の子どもたちをみることに意味があると思っている。いろんな角度から子どもたちと接することで、よりその子のことを知れる。

そうすると、勉強に力が入らない理由がみえてくるかもしれない。勉強をがんばっていて順調に見える子も、実は何かを抱えているのかもしれない。そういうことは、その子の点数やノートをみているだけでは気づきにくい。だからこそ、一緒に勉強以外の時間を過ごしたいのだ。

もちろん、ぼくたちが全て解決できるわけではない。それでも本当に寄り添うためには、そういう所も大事にしたいなと思う。

コロナとはいいつつ、何かはしてあげたいということで校舎でプチイベントを開催中だ。ハロウィンの時期なので、お菓子を配っている。しかし、ただお菓子を配っても芸が無い。みんなである作品を完成させることを目標にして、協力してくれたらお菓子をあげるというルールにした。

ある作品とは、ウォールアートだ。みんなで校舎のガラスに落書きをして埋めつくそうと画策している。何でもありがうちのいい所だ。ボスも笑って「かっこいいじゃん」と言ってくれた。

また作品ができたら公開しようと思う。乞うご期待。

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*こんなこともできたらな。


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