GOTOでDENTO

昨日からGOTOキャンペーンを利用して北海道に旅行をしていた。北海道といえば広大な自然、豊富な特産物、そして様々な観光地。今回は1泊2日と短い旅程だったが、その一端を存分に満喫した。

帰りの空港ではお土産を爆買いしたのだが、ひとつだけお菓子ではないものを購入した。アイヌ文化特有の刺繍の入ったポーチだ。アイヌの伝統は途切れることなく今も残っており、まさに“北海道といえば“の一つに数えられるだろう。

少し伝統について考えさせられた。

「伝統」というと後世に残すべき価値のあるもの、という印象を持つ。この言葉は非常に便利なもので、つい使ってしまう。本当に価値のあるものが伝統として残っていくことは大切だ。しかし、「形を変えずに残ってしまったモノ」としっかりと区別をつけなければならない。

いまちょうど話題になっているハンコやFAXの廃止。ハンコを彫る技術は伝統として残せると思うが、実務でハンコを使うことは決して伝統ではない。誰も変えないから今も残ってしまったモノだ。

そもそも伝統とは、同じものが同じ形のままで続くことを言うのではない。その時代にあった形に合わせ、伝わっていくものなのだ。

帰りの便の離陸前、機内では注意事項を伝えるムービーが流れる。ANAの便では、これに歌舞伎がコラボしている。歌舞伎は言うまでもなく日本の伝統文化のひとつだ。人気漫画とのコラボなど、実験的な挑戦によってたびたび話題に上がる。この挑戦こそが、伝統を伝えると言うことなのだと感じた。

この変化し続けると言う心構えは、文化のような大きなものでなくて、個人の中でも同じように大切にしなければならない。

自分はこうだと伝統を作りあげ、変化することを止めれば、ハンコのようにある日突然必要とされなくなってしまう。歌舞伎のように柔軟でありたい。

改めて、変わり続けようと決意を胸にした北海道であった。

-777-

*弾丸旅行は疲れました。元気はない、、。

*飛行機は面白かった。


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