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延藤 直也
2024年3月11日 07:34
星ひとつ、北極星さえ見えない、暗く更に暗い夜に、止まない雨が降り続ける。滝の様に叩きつけて降る雨、雨が地面に落ちた瞬間に次の雨が落ち、その連続の中で音が音を掻き消し、闇夜は静寂を纏う。降る雨に溺れそうになりながら、ほんの数分前に見た光を、ずっと探している。恐らく光が見つからないことを知りながら、きっと光は見つかると願ってしまう、生きる、生き延びる為に。