企画はラーメンに学べ!その6〜ラーメン二郎のコンセプト
コンセプトがブレないと味もサービスもブレない
ラーメン二郎と、二郎インスパイア系。
二郎系の中でも成功している店とそこそこで終わる店がある。
それは、本質をモデリングできているかどうかの違い。
では、二郎を二郎たらしめる本質=二郎のコンセプトとは?
二郎のコンセプト=学生の腹を劇的に満たす一杯
学生に愛され、東京・三田に移転して不動の人気を確立したラーメン二郎。
店がうまくいかず、この日を最後に店を閉めようと思っていた日…
たまたまやってきた学生が、「若い人にはこってりした味にしなくては」とアドバイスをくれた。
それで、こってりで、野菜てんこ盛りのラーメンを作ったら大評判に!
これが、ラーメン二郎のどか盛りスタイルの原点。
ラーメン二郎の一番のお客様は、金がなく、腹を空かせた若者。
だから、野菜を増やすのに追加料金はいらないんですね。
ラーメン二郎のコンセプト=学生の腹を劇的に満たす一杯
これを具現化したのが、
フルボディの豚骨スープであり、
山盛りの野菜であり、
極太の麺であり、
塊の肉であり、
ニンニク入れますか?の問いかけなのですね。
そして、何と言っても、
「食べ切った時の達成感」
これが、二郎が提供する価値なんです!
中途半端な二郎系は、そこのところを踏まえていないんですよね。
食べやすくするための配慮で、少しあっさりさせたり
女性も入りするために、店内を小綺麗にしたり…
これって、顧客サービスなようで、コンセプトをぶらしてしまっている。
コストダウンのためか、野菜増加が有料な店も…これはアウト!
コンセプトが反映されていないので、中途半端な店になってしまうのです。。
コンセプト→カタチに落とす
一方、二郎系で大成功している店は、二郎のコンセプトを踏襲しつつ、
独自の要素を加え、その店らしさを演出しています。
コンセプトを固める
↓
カタチに落とす
この順番が企画には大切!
ラーメン二郎が、他にはない魅力を発揮し続けているのは、コンセプトがキラッと光っているから。
このあり方を見習いたいものですね。
※注:社訓とコンセプトは違います。二郎の社訓は創業者の山田氏がノリで作ったものであり、戦略コンセプトではない。混同してはなりません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?