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侠客鬼瓦興業76話「追島ちゃんとお慶ちゃん」

「あなたは、追島さん!」
「あ、すいません・・・、ちょっと野暮用で通りかかったもんで」
春菜先生に見つかってしまった追島さんは、照れくさそうに頭をかいた。
「野暮用ってユキちゃんに会いにいらしたんじゃ無いんですか?」
「ユキに?いや、だってこんな夜分にどうして?」
「どうしてって?ユキちゃんが夜間保育で中にいることをご存じだったんじゃ?」
「夜間保育?」
追島さんはいっしゅん戸惑いの顔をうかべた。
「あ、はい・・・、お母さんお店をオープンしたばかりで忙しくて、ここ数日ユキちゃん夜もあずからせて頂いてるんです」
「夜も!?そ、それじゃユキのやつ一日中ここに?」
「はい」
「いくら忙しいからって・・・」
追島さんはむっとした顔で明かりのついた園の建物を見た。
「あっ!あの追島さん、これってユキちゃんも望んでの事なんです。ユキちゃんが夜もここで遊びたいって」
「ユキがですか?」
「はい、それでお母さんも・・・」
春菜先生はあわててそう答えた。
「・・・・・・」
「あ、あの、追島さん・・・?」
「我慢してるんですよ、ユキは昔からそういう子なんですよ」
「えっ?」
「本当は母親のそばで甘えたくてしかたねーのに、一生懸命我慢する、そんな子なんですよ」
追島さんは小声で呟きながら、眉間にしわをよせた。

「追島さん・・・」 
「あっ!すいません、こんなこと言っちまったら世話になってる先生に失礼でしたね、ははは」
「いいえ」
春菜先生は静かに首をふると
「追島さんのおっしゃる通りだと私も思います、強がっていてもやっぱりユキちゃん、いっぱい我慢してるみたいで」 
「せ、先生・・・」 
「そうだ、あの追島さん、ユキちゃんに会って行ってあげてくれませんか?」
「・・・!?いや、それは」
「お願いします、ぜひ会って行ってください」
「そんなことしたらまた先生に迷惑がかかっちまう。あの、自分はこれで失礼しますんで」
追島さんはあわてて春菜先生に背を向けた。
「待って、私だったら大丈夫ですから、ぜひユキちゃんに会って行ってください。そうすればきっとユキちゃんの具合も良くなると思うんです」
「!?」
追島さんは振り返ると
「先生、具合が良くなるって?」
「あ、はい、実はユキちゃんちょっとお熱を出して」
「熱!?熱って先生!?ユキは病気なんっすか!?」
真剣な表情で春菜先生を見た。

「あ、いえ、少し疲れが出たみたいで、ちょっとだけ熱がでちゃったけれどもう落ち着いてますから、それに元気にお話もしてますし」
「はあ、そうですか、よかった・・・、何しろユキは小さいじぶんいろいろ病気がちだったもんで」
「はい、お母さんからお伺いしてます」 
「でも先生、熱があるってのに母親のあいつは迎えにも来ないんですか?」
「いえ、ユキちゃんがどうしてもお母さんには言わないでほしいって」
「ユキが!?」
「はい」
「・・・」
追島さんはぐっと唇をかみ締めながら、うっすら目に涙を光らせていた。 
「追島さん・・・」
「・・・」 
「あの、本当に私でしたら大丈夫ですから、ユキちゃんに会ってあげていただけませんか?」
「せ、先生」
追島さんはそっと目を閉じると、静かに頭をさげた。


そのころ喫茶慶では
追島さんから贈られたスイートピーを握り締めたお慶さんと、涙顔でひっしに訴えかける僕とめぐみちゃんがカウンター越しに向かい合っていた。
「おねがいです!どうか、そのお花捨てないであげてくらさい・・・」
「お慶さん、お願いします」 
「で、でも」
お慶さんは困った顔で、泣き顔の僕とめぐみちゃんを見た後、となりの栄ちゃんに目を移した。
「お慶ちゃん、いくら追島が憎くっても、お花に罪は無いんじゃないかしら、ホホホホホ」
「栄ちゃんまで」
お慶さんは静かに手にしていたスイートピーの花束に目を移すと
「たしかに、こんな綺麗なお花をゴミ箱にすてちゃったんじゃ可愛そうね」
そうつぶやきながらもとの花瓶の中に花束を戻し、そっと僕たちの前のカウンターに置いた。

「ありがとうございます。お慶しゃん」
僕は涙と鼻水まみれの顔で深く頭を下げた。
「仕方ないじゃない、そんなこの世の終わりーみたいな顔で泣きながら、二人がかりで訴えられたんじゃ、お花だけは捨てないで置いてあげるわ」
お慶さんは明るくそう言うと、暖めてあったカップに静かにコーヒーを注いで僕たちの前に差し出した。 
「でもめぐみちゃん、約束って、あいつそんな事言ってたの?」
「あ、はい、お慶さんとの約束だって」
「あいつとの約束ねー?」
お慶さんは細い指にはさんだタバコに火をつけると、何かを思い出そうとしていた。
「約束?」 
「何か心当たりは無いんですか?」
「うーん、あ?もしかして」
「思い出したんですか」
「プー、ふふふふふ、はははははは」
お慶さんは突然呆れ顔で笑い始めると、
「ははは、ずっと昔の事だけどね、ずーっとずーっと」
すこしあきれ顔を浮かべながら、静かに話をはじめた。

「私と追島がまだ付き合い始める前だったかな・・・」


僕たちが今まで仕事をしていたお大師さんの境内、そこには数名のコンパ帰りの酔った大学生が大声ではしゃいでいた。そしてその集団のすみに若き日のお慶さんの姿が
「うおーい見てみろよー、すっげえ射的もあるぞ」
男子学生の一人が、酔った赤い顔で射的の露天(さんずん)の前で立ち止まった。
「へえ、すごい懐かしいー」
「俺よ、コツ知ってんだよ、実はコルクの玉を二個つめると威力倍増なんだぜ」
背の高い口髭をたくわえた大学生が大声で叫んだあと
「おーっと」
わざとらしくよろけてお慶さんの肩に手を回した。
「あっ!?」
「いやははー、悪い悪い、慶ちゃん」
「あ、いえ」
お慶さんが困り顔でうつむくと髭男は
「なんだ慶ちゃん、相変わらず恥ずかしがって、ははははー」
「す、すいません」
「だから、すいませんじゃないっての水臭いな、俺と慶ちゃんの仲だろ」
「えっ、仲って?」
「これから結ばれる仲・・・、なんちゃってーげへへへ、よし、俺あの中から慶ちゃんにプレゼント贈るから、好きなの選んで」
男はニヤニヤしながら、露天にならんだ景品を指差した。 
「い、いえ、私は何も」
「そんな遠慮すんなって、記念の贈り物だよ、さあ好きなの選べよ」
再びそう言いながらお慶さんの肩をぐいっと自分の胸にひきよせた。
お慶さんはしかたなく射的の三寸の中を見た、そこには数多くの陶器の人形が、そしてお慶さんが三寸のすみの一人のパンチパーマのおじさんに目を止めた時だった。
「慶ちゃん、好きなのっていっても、あれは駄目だぞあれは・・・、ははははは」
髭男が突然ニヤけ面で、三寸の中のそのパンチパーマのおじさんを指差した。
「えっ!?」
「あれは景品じゃないから、あれはテキヤのおじさん、てーきーやーのおじさん、はははは」
お慶さんは男が冗談で指差したテキヤのおじさんを見ると、あわてて頭をさげた。
おじさんは少し呆れた顔で横を向くと、何事も無かった顔で並んでいる子供達にコルクの玉を配りはじめた。
「ほーい順番なー、しっかり狙えよー」 
「なんだ?あのおっさん愛想がねえな、冗談も通じねのかよ」
「ちょっと先輩、そんなこと言って失礼じゃ」
「失礼?馬鹿だな慶ちゃんこいつらヤクザだぜ、それに粗悪品ばかりだまして売ってる悪達だぞ、失礼なもんか、ハハハハ」
「おい、そんな面と向かって」
他の学生があわてて静止すると
「俺の親父が何か知ってんだろ、検察官だよ検察官、それに俺も空手じゃー黒帯だ、だからヤクザなんてちっとも怖くないんだよ、ははははーー」
お慶さんはそんな髭大学生の顔をこまった目で見た後
「すいません、この方、酔ってるんで」
三寸の中のおじさんに再び頭をさげて謝った。

「だーかーら、なんで慶ちゃんが謝るんだっての、そんな事より俺が君のお気に入りプレゼントできたら、約束、約束ー」
「約束?」
「今日、俺とホテル行くんだからな」
「ホ、ホテル!?」
「俺の親父は検察官なんだからな、約束やぶったら大変だぜ、へへへへ」
髭男はだらしない目で笑うと、よたった足で三寸に近寄りパンチパーマのおじさにお金を差し出した。
「おいヤクザのおっさん、一回やらせろー、ヒック」
「・・・・・・」
「おい、聞こえないのかー、おっさん、おい、おい」 
「うるせーぞ小僧」 
「な、なに!?お、おい、俺は客だぞー、うるせーとは何だよ銭出してんだからよー!早くやらせろ!」
そう言いながらお札をぴらぴらかざした時だった、パンチパーマのおじさんが突然髭男の手首をつかみ、ぐいっと自分のそばに引き寄せ
「順番は守れ」
静かな声で髭男に言うと同時に、射的の横で並んでいる子供達の列に目を向けた。

「な、何!?おい、親父!今なんて言ったんだ、俺は検察官の息子だぞ、こら!」
髭学生が三寸の前で叫ぶと、おじさんはふっと溜息をひとつつき、握った髭男の腕にぐっと力を込めた。
「ぐおあー!いたたたたー、痛い、は、離せー、こら俺の親父は!」
「検察官だからどうした?」
「!?」
「そんなに自慢の親父なら、その親父ってのを今ここに連れて来い」
「うぐ!」
「それにどうした黒帯、右手が空いてるだろ、遠慮しねーで俺の顔面めがけて、正拳ぶちこんでみろよ」
おじさんはそう言いながら、鋭い目線で髭男の顔に自分の顔をすりよせた。

「あ、いや、あの・・・、すいません、ちょっと酔ってたもので」
「酔ってたら何でもしていいって、大学で習ってんのか?」
「いえ、す、すいません」
髭男はおじさんの迫力に押され、青い顔でうなだれた。
お慶さんは、そんなパンチパーマのおじさんの姿を真剣に見つめていた。 
やがておじさんはそっと男の手を離すと 
「分かったんなら、小学生でも分かるルールくらい守れ」
「あ、はい」
髭学生は返事すると同時に、神妙な面持ちで子供達の後ろに並んだ。 
「やりゃあ、できんじゃねーか」
テキヤのおじさんは、今までと打って変わったやさしい笑顔でそう言うと、何事も無かったような顔で
「ほれ僕、残念賞~」
笑いながらはずれの景品を子供達に配りはじめた。 
そんなパンチパーマのおじさんを、お慶さんは、ジーっと熱いまなざしで見つめていた。

「そのパンチパーマのおじさんが、若いころの追島ちゃんだったのよね、ほほほほほ」
「そう、あとで年齢聞いたら私と変わらないのがわかってびっくりしちゃって、ふふふ」
喫茶慶のカウンターで女衒の栄ちゃんとお慶さんが、うれしそうに笑っていた。 
「へえ、でも追島さん、かっこいい」
「でしょー、めぐっぺ、お慶ちゃんもそれで追島ちゃんに惚れちゃってさ、それから、まー何処で調べたんだか追島ちゃんの行く先々のお祭りにわざわざ足をはこんでね」
「ちょっと栄ちゃん!!」
「いいじゃない、本当の事なんだからさ」 
「それじゃお慶さんの方から追島さんに!?」
僕は驚きのあまり、すさまじい顔でお慶さんを見た。

「ちょっと君、なんて顔してんのよ、その時は仕方なかったのよ何しろ世間の事、何にも知らない箱入り娘だったんだから」
「でも、その話でしたら、前に鬼瓦のおばちゃんから聞いたことがあります。お慶さん追島さんのために手づくりのお弁当まで作って、お祭りに姿を見せてたって」
「めぐみちゃんやめて、古い話なんだから」
「あっ!ごめんなさい、でもそれとお花の約束って?」

お慶さんはめぐみちゃんに訪ねられ、カウンターに置かれたスイートピーに目を移した。
「たしか、そんな頃だったかな・・・」 
(わたしが、早起きして作ったお弁当と、デザートのプリンを持ってお不動さんの縁日に顔を出した時・・・)


「追島さーん」 
「なんだ君か・・・」
「君かなんてやめて下さい、慶って呼んでってこの間約束したじゃないですか」
お慶さんはプッと頬を膨らませた。追島さんは恥ずかしそうに頭をかくと 
「ご、ごめん・・・、け、慶ちゃん」
「ちゃんは余分なんですよね」
「ごめん」
「またー、すぐに謝るんだから」
追島さんは困った顔でお慶さんを見た。
「その困った顔が、とっても可愛いんですよね、追島さんって」 
「か、可愛いって!?」 
「それより、もうお昼でしょ、私、お弁当持って来たんです」
お慶さんは手にしていた可愛い紙袋を顔の前に持ち上げた。
「えっ、またお弁当!?」
「またって、うれしくないんですか?」
「いや、そんな事ねえよ、うれしいよ」
「よかったー、早起きして作ったかいがあった。さあ食べて食べて」
お慶さんは楽しそうに、お弁当の蓋をあけると、中から小さなハンバーグをフォークにさして追島さんの口元に近づけた。
「ねえ、ねえ、食べてみて、これってすっごい自信作なんですよ」
「あ、ああ」
「はい追さん、あーんして」
「ちょっと慶ちゃん、あ、あーんって!」
「はい」
「はぐが!!」
お慶さんは、恥ずかしそうな追島さんの口の中に、なかば強引にハンバーグを押しこんだ。 
「どう?おいしいですか?」
「ん、もごもご、んまい」
「本当!?本当においしいですか?」
「あ、ああマジににうまい」
「うれしいー」
はしゃぐお慶さんを見て追島さんは照れくさそうに
「ま、まじすげえ、うめえ・・・、これだったら店やれるくらいだ」
「お店ですか!?」
「あ、ああ慶ちゃん、食い物屋やったら繁盛するかも、ははは」

「食べ物屋さん?」
「ああ、定食 慶 なんてな、はははは」 
「定食 慶・・・、食べ物屋さんかー、追島さんがそう言うなら私将来その食べ物屋さんになろうかなー」
「ああ慶ちゃん、料理うまいからマジでいいかもしれねーな」
「それじゃ私、いつかその定食慶、オープンしようっと」 
「ははは、気が早いな、じゃあその店がオープンした時は俺が綺麗な花束持って遊びに行くよ」
追島さんはうれしそうに笑いながら、お弁当のおかずをほおばった。ところがお慶さんは急に不機嫌そうに追島さんを見ると  
「遊びにって何言ってるんですか?」
「えっ?」
「私が食べ物やさんをやる時は、追島さんはマスターですよ」 
「マスター!?」 
「そう、二人で一緒にやるんです」
「んぐっ!?」
追島さんはあわてて食べ物をのどに詰まらせながら、真っ赤な顔でお慶さんを見た。そこには純粋に追島さんを慕う、あどけないお慶さんの笑顔が輝いていた。


「あいつ・・・、あの時の約束を」 
喫茶慶では、お慶さんがたばこを持った手を額にあてながら、呆れた顔で笑っていた。 
「あらまあー、約束ってそんなことだったんだ。追島ちゃんらしいわね、ほほほほほ」
栄ちゃんはお腹を抱えて笑っていた。しかし僕は決して笑うことができなかった、それはそんな小さな約束を懸命に果たそうとした追島さんの悲しい思いが、ひしひしと伝わってきてしまったからだった。

(追島しゃん、やっぱりお慶さんの事を今でも心から愛しているんだ、なのにお慶さんには新しい婚約者・・・、これってせつなすぎる)
僕の脳裏に、再び小さなスイートピーの花束を抱え切なそうにたたずむマウンテンゴリラの姿が浮かんできた。と、同時に 
「うう~、うううぅぅうううぅうううぅうぅぅぅぅ~」
カウンターの前で、ポロポロと涙をこぼし始めてしまったのだった。

「えっ!?ちょっと、まーた君、泣き始めちゃったわけ」 
「うううぅぅぅぅ~、しぃましぇ~ん、らって追島さんが、追島さんが、ぶえぇぇぇぇぇぇん!ぶぇぇーーーん!」
僕は拳をぐっと握り締めたまま一人号泣を始めてしまったのだった。
「吉宗くん泣かないで、ぐすっ、泣かないで」
隣にいためぐみちゃんがハンカチで目頭をぬぐいながら、僕の手をそっとつかんでくれた。 
「あらまー!ヨッチーちゃんたら、あんたやっぱり極上だわ~、そんな風に人のために泣けるなんて、私の思ったとおり超極上だわ~!!」

女衒の栄二さんはそう言うと同時に、ど派手なポーチからこれまたど派手なハンカチを取り出し
「わかったわーヨッチーちゃん、私も一緒に泣いてあげるわー!ぐおああああああああああああああー!ぐあおあーー!」
恐竜のような奇声を発しながら僕と一緒に大声で泣き始めてしまった。

「ねえちょっと君、それに栄ちゃんまで、他のお客さんがいるんだから」
突然のハプニングにお慶さんはあわてて奥のお客さんを見た。しかし栄ちゃんはそんなことなどお構いなしに
「お客さんが何よ!ヨッチーちゃんが感動して泣いてるんだから、心いくまで泣かせてあげなさいよ」
「そんなこと言われても」 
お慶さんの困り顔をよそに栄ちゃんは、今度はカウンターの端にいた鉄に
「おい、そこの金髪小僧!!あんたもなーに一人でご飯なんて食べてんのよ、あんたヨッチーちゃんの何なのよ?」
「えっ!?じ、自分は吉宗の兄貴の、しゃ、舎弟分っす!」
急に栄ちゃんに怒られた鉄はあわててそう叫んだ。 
「舎弟分~!?だったらあんたも一緒に泣きなさい!」 
「えっ!?・・・じ、じ、自分もっ・・・すか?」
「あたりまえでしょーが、つべこべ言ってないでお泣きー!」

「ヒー兄貴ー、ブヒエーーー!」 
栄ちゃんの迫力に押され、どういうわけか鉄までが僕を見ながら泣き始めてしまった。 
「えええええ!ちょっとー君まで~!?」

「追島しゃ~ん、ぶえぇぇーん!ぶぇぇーーん!」
「吉宗くーん、うえーん、うえーん」
「ヨッチーちゃーん、グーよ極上のグーよー!!ぐあああおおおおー!ぐおおおおおおおおー!」
「あーにきー、ブヒエー!ブヒエーー!」  
「どえー!お願いだからみんなやめてー!」

夜の堀之内「喫茶慶」では、それからしばらくジャングルのような奇妙な鳴き声が鳴り響いていたのだった。

つづく

最後まで読んでいただきありがとうございます。
続きは近日公開します^^

※このお話はフィクションです。なかに登場する団体人物など、すべて架空のものです^^

前のお話はこちら↓

侠客鬼瓦興業を第一話から読んじゃうぞーというやさしい方はこちら↓

侠客鬼瓦興業を途中から読まれる方は、ここからお話を選んでください↓

あとりえのぶのWEBサイト、可愛いイラストやラインスタンプほか
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