あとりえのぶ(atelier nobu)
ちょっとつかれちゃったときに一休み・・・。 お絵かきのこと、絵本のこと、漫画のこと、イラストや小説、 それに大好きな那須高原のお話や写真など、ゆったり投稿しています。
一条吉宗くん、18歳、ごく普通に育った彼の就職先はなんと関東でもなのあるテキ屋、鬼瓦興業だった…。ちょっとこわいけど楽しい人たちと吉宗くんとの笑いあり、感動あり、涙あり、ちょっとエッチありのお話です。昔々に手塚賞で準入選をいただいた漫画の小説版作品として公開しています^^
2013年9月に刊行した絵本「春ちゃんは元気です」のお知らせやイラストなどアップしています。ブログとFBも公開してます
uncle nasu and the fairy tale garden 【ナスのおじさんと童話のお庭】ナスのおじさんが、ナスのお庭で出会った素敵なお話です。 四季折々の美しい世界を見せてくれる那須高原、おじさんとおばさんが出会った小さな小さなお庭には、可愛い妖精や龍神くんと生き物のやさしい童話の物語がありました。 ナスのおじさんがみんなから教わった素敵な言葉やお話など、コツコツ紹介していきます。
土木のおじさんと可愛いホーランドロップの楽しいお話です。うさぎの飼育経験などなかった土木のおじさんが、偶然ペットショップで出会ったロップイヤーウサギを会社で飼うことに・・・。可愛い子ウサギの写真も交えた楽しくてほっとするお話です。2007年秋子ウサギの里親さん募集のためにおじさんが作ったブログを再度編集して後悔しています。お話に出てくるウサギたちは、今はみんな月に旅立ってしまいましたが、今でもおじさんの心に生きています^^
ごあいさつ・・・あとりえのぶ こと 松田のぶおです。 イラストやオリジナル小説、可愛い漫画など、楽しく制作してはアップしています。 若い頃、漫画家を志し新人賞をいただいたり、増刊号などに掲載させていただいたり、また、漫画のアシスタントなども楽しくやっていました。 訳あって漫画からは離れて土木の会社をやりながら、趣味でイラストを描いたりしていました。 2023年春に会社の役職をはなれ、今は大好きだった漫画や小説、スタンプイラストなど心置きなく楽しく描かせてもらっています。 毎
すべては過去の人からの預かり物 大切に大切に預かって 次の子たちに美しい姿で渡してあげる そう思ったら、これから私たちは何をしなければならないか ここで立ち止まって みんなで考える時だと思う
大切なのはきれいな土ときれいな水、そしてお日様の光☺️ みんな天のめぐみ、ありがとうございます♪ そして未来の子供たちにちゃんともとのまま残してあげたい😊
就職した先は、なんと関東でも名のあるテキヤの一家だった。 超天然素材の僕、一条吉宗は、それまで喧嘩もしたことのない、ごく普通の超平和的な若者だった。 しかし、そんな僕がこれまでは近づくことなど想像もできない、その筋の怖ーい方々とともに生活することになってしまった。 おまけに入社そうそう、おでんのようなチンピラとの喧嘩に巻き込まれたり、鉄という奇妙な弟分まで誕生しちゃったり、さらには何も知らずにソープランドという所にに連れて行かれてしまったり・・・。 その後も僕は、数々の怖い事
西条さんとの死闘、それに火事場の大騒動、まるで嵐のようなあの一日から1ヶ月がたった。 テキヤの仕事にも少しなれてきた僕は、毎日の日課である事務所の掃除をすませ、与太郎こと親父さんの愛犬ヨーゼフと共に多摩川のほとりを歩いていた。そんな僕のもとに 「吉宗くーん!待ってー!」 めぐみちゃんが僕を追って笑顔で走って来た。 「あれ?めぐみちゃんどうして?大学は?」 「今日は三限目からだからまだ時間があるんだ。それより吉宗君、頭大丈夫?」 「えっ!ああ、ほらすっかりたんこぶも無くなった
「おっ、おい、どうしてだ・・・、なんで吉宗のやつが?」 追島さんはススだらけの顔で、お慶さんに尋ねていた。 「ユキのことを助けようと、夢中で中へ」 「ユキを助けるって、ユキはもうここにいるだろうが!」 お慶さんは小さくうなずくと、青ざめた顔で燃え上がる建物に目を向けた。 「あの子、まだ何も知らずに、中でユキのことを探してるんじゃ」 「あっ、あの煙の中でか?」 「そうよ、きっと必死にユキのことを」 「だっ、だとしたら途中であきらめて引き返してくれてればいいんだが」 追島さんの言
子供の頃、リーゼントに中ラン姿で肩で風を切って歩いていたら兄、外でも他のヤンキーから恐れられていた兄が、夜中にこっそり頭にヘルメットをかぶってヌンチャクの練習をしていたところを僕は目撃してしまいました😱 時々ヘルメットにぶつかるヌンチャク、その度に首をかしげている兄、ヤンキーの地味な努力にこっそり笑い転げてしまいました🤣
燃え上がる建物の周りでは、いつしか消防隊員による消化活動が始まっていた。そんな中、西条さんは・・・ 「えーい放せコラ!!ワイも助けに行くんやー!!」 大声で怒鳴りながら中へ飛び込もうとしていたが、数名の消防隊員に押さえられ必死にもがいていた。 「危険ですから離れて!」 「放せコラー、放さんかーい!!」 「救出作業は私達にまかせて、とにかくこれ以上近づかないで!」 「せやったら早う助けださんかい!」 西条さんはイライラしながらその場から離れると、何を思ったか一人建物の入り口近く
「やっ、やめろ馬鹿ー!!」 ガツッ! 銀二さんの叫びも届かず、振り下ろされた刃は西条さんの肩口に鈍い音を立ててめり込んだ。 「うぐおー!!」 西条さんは血走った目で振り返ると切りかかった男を力任せに払いのけた。そして肩口の短刀に目を移し 「ふぅーっ」 一つ大きなため息をついた。 「危ない危ない、今のがもし、さっきの吉宗の打ち込みやったら今頃ワイは肩から真っ二つにされとったわ」 そう呟くと無造作に短刀に手をかけ、ぐっと険しい顔で引き抜いた。 「だっ、大丈夫っすか西条さん」 慌
バスの駐車場から保育園へ、僕とめぐみちゃんは目をキラキラ輝かせながら歩をすすめていた… 「追島さん、きっと喜ぶだろうな」 「うん、お慶さんとの誤解も晴れて、また家族が一緒になれるんだもんね」 「追島さん家族が、また一緒に」 僕はそう呟きながら、追島さんの哀愁ただよう姿を思い出していた。 鬼瓦興業の倉庫の中、一人涙していた追島さん…、保育園脇の茂みから悲しげに、ユキちゃんの事を見ていた追島さん…、お大師さんの境内でユキちゃんと涙の抱擁をしていた追島さん…、喫茶慶の開店祝いに、
森の妖精とっと君から、元気の贈り物だそうです♪ みんな、元気になーれ☺️
『春ちゃんは元気です』 春ちゃんが病気になりました。 病気の名前は「急性リンパ性白血病」 4才になってまもない秋のことでした。 病気が見つかったその日から、春ちゃんの入院生活がはじまりました。 お医者さんや看護士さんがたくさんいるナースステーション パジャマ姿で点滴をつけたお友達 春ちゃんは初めて見る世界にとっても不安になりました。 「ママ 春ちゃんいくつ寝たらお家にかえれるの?」 春ちゃんがたずねるとママが言いました。 「うーん とっても長くなるかも」 「やだやだ
「春菜先生こっち・・・」 ひばり保育園に隣接する雑木林から野太い声が響いてきた。春菜先生が振り帰るとそこには鬼瓦興業の鬼軍曹追島さんが木陰にひっそりたたずんでいた。 「あっ、追島さん」 春菜先生がそっと近づくと、追島さんは手に持った携帯を指差し 「今、うちの若いもんから連絡があってね、見つかりましたよ園バス」 「えっ!本当ですか?」 「はい、今こっちに向かってます。うちの連中も一緒にね」 「うちの連中?」 「ええ、どういったいきさつか知りませんけど、吉宗にめぐみちゃん、それに
森の妖精とっと君に教わりました。 ついつい先のことで不安になるけど、今をしっかり見る☺️ 今を頑張ってないから先の心配ばかりしちゃうんですね😊
「ぐはぁ、ぐはぁ…」 木刀を握り締めた西条竜一は、苦しそうな息づかいでこっちを見ていた。 僕はそんな西条から、必死に目をそらさず (桃さん…桃さん…) 心の中で、桃太郎侍さんを呼び続けた。しかし桃さんはすでに僕の体から離れ、消えてしまっていたのだった。 (そっ、そうだ…、桃さんはもういなかったんだ) 「小僧~!」 西条は一言つぶやくと、一歩足を近づけてきた。 「めぐみちゃん!こっち」 無意識に彼女を後ろに隠すと、僕は緊張で震えながらも必死に西条を睨み続けた。 ところが