侠客鬼瓦興業76話「追島ちゃんとお慶ちゃん」
「あなたは、追島さん!」
「あ、すいません・・・、ちょっと野暮用で通りかかったもんで」
春菜先生に見つかってしまった追島さんは、照れくさそうに頭をかいた。
「野暮用ってユキちゃんに会いにいらしたんじゃ無いんですか?」
「ユキに?いや、だってこんな夜分にどうして?」
「どうしてって?ユキちゃんが夜間保育で中にいることをご存じだったんじゃ?」
「夜間保育?」
追島さんはいっしゅん戸惑いの顔をうかべた。
「あ、はい・・・、お母さんお店をオープンしたばかりで忙しくて、ここ数日ユキちゃ