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「コーチングハンドブック」 他者を支援されている全ての方へ:第1部 コーチングの基礎 第3章 変化とプログラム

NLPで最高の能力が目覚める コーチングハンドブック 知識と経験を最大化するセンスの磨き方 山崎 啓支 (著) を読み、私の感じたままを記載していきます。

今回は、第1部 コーチングの基礎 第3章 変化とプログラム です。

第3章 変化とプログラム

この章では、プログラムについて詳しく述べられています。

プログラムとは、無意識が作り出すパターンのことを言います。
例えば、犬恐怖症の人は、犬を見かけると、身体が震える、逃げ出すなどの反応をします。
これは、犬にかまれた体験により、その人に、犬は危険だというプログラムが作られ、自動的に、無意識に、犬を見るたびに、身体が震える、逃げ出すなどの反応を繰り返すことになります。

プログラムは、決して悪いものではなく、自分の安心・安全を守るために作られ、自分を守っています。

そして、自分の安心・安全を守るためには、瞬時に判断する必要があるので、より単純化して判断しています。
先ほどの、犬の例では、ドーベルマンのような大きな犬にかまれた体験がプログラムを作ることになったとしても、世界中の犬は危険だと、単純化して判断しています。
そのため、小さなかわいい犬に対しても、世界中の犬は危険だと言う、単純化された判断が適応されるので、身体が震える、逃げ出すなどの反応を示します。

そして、そのプログラムは、いったんできると簡単には変わらないものであり、小さなかわいい犬のような、今では、守る必要のない場面であっても、必要以上に人間は、エネルギーを使っています

そのエネルギーの無駄使いをやめ、その人の力を発揮させるため、コーチングでは、「プログラムを回避すること」「プログラムを修正すること」の両方を行っています。

私がメモをしておきたいところを、以下に引用させていただきました。

「最高の力(潜在能力)」を引き出すこともコーチングの目的の一つです。(Page70)
無意識は「最高の力」を生み出す源です。ただ、ほとんどの場合、「気づいていない(無意識的)」ので意識的には使えないのです。(Page71)
無駄に使っている「最高の力」を有効に使えるようになるだけで人生は一変するのです。(Page71)
・人間の中には、無数の概念(価値観など)があります。これらのプログラムが外部にある刺激に反応するのです。「喜び」や「悲しみ」もプログラムによる反応なのです。このプログラムが「最高の力」の発揮を妨げているのです。(Page73)
・意識・無意識の特徴 意識=思考(頭)=言葉無意識=身体=感覚(五感) (Page75)
・仮に成功したいと思って、自己啓発書を繰り返し読んでも、「成功することを恐れるプログラム」がある場合は、成功するための行動を起こせません。(Page76)
・コーチングを必要としている方々にとっては、「プログラムの性質」と「プログラムの修正方法」を理解することが重要なのです。(Page76)
・無意識は自分を守るためにプログラムを作ります。なぜならば、プログラムの根底にあるのは本能だからです。(Page78)
・人によって価値観(概念)が違うので、それぞれの「安全基準」が違ってくるのです。価値観(概念)もまたプログラムだとお伝えしています。この個々人の多種多様な安全基準(プログラム)を満たすことが、コーチング上達には不可欠です。(Page78)
1つしかない「無意識そのもの」と、無数にある「個々のプログラム」は別物だということです。(Page81)
「意識」「無意識」「プログラム」 この3つの違いを理解することなしに「最高の力(潜在力)」は発揮できないからです。(Page81)
・「最高の力(潜在力)」は、通常はプログラムと結びついている「無意識そのもの」が「あなた(意識)」とつながった時に発揮されるのです。(Page82)
・無意識が作るプログラム(価値観など)は一般化の傾向があるので、白黒ハッキリしているのです。(Page85)
・いったんできたプログラムは簡単には変わらないのです。(Page88)
変化をするためには特別な戦略(生き方)が必要なのです。(Page88)
・人間は古いプログラムで新しい自分を守っているです。これは、最も弱い時期(赤ちゃん)用のプログラムで、強靭な自分(現在の自分)を守っていることになるのです。これが原因で人間は膨大なエネルギーを無駄に消耗してしまっているのです。守る必要のない場面でも必要以上に鎧を着て疲弊することになるからです。(Page88)

私が気がついたこと、実践していること

"無意識が作るプログラム(価値観など)は一般化の傾向があるので、白黒ハッキリしているのです。(Page85)" の ”白黒ハッキリしているのです。” に注目しました。

一般化の代表例として、言葉があります。
言葉の働きはラベルをつけることにつながっています。
つまり、ラベルをつけることは、一般化して、物を白黒ハッキリさせることにつながります。
言葉は、物そのものではなく、あくまでもラベルでしかありません。
しかし、ラベルをつけると、その体験や物につながることができるようになり、体験や物のイメージを浮かべることが出来るようになります。
言葉というのは思考であり、言葉を通すことにより、より微細な感覚や感情につながることができます。

しかし、その言葉が、これは正しい、間違っているというところに至ってしまうと、それがプログラム(価値観など)と言う形になって、自分を守る、そして、それ以外のものを排除する方向に行ってしまいます。

思考を悪者として、感覚や感情が大切なんだということを時よりされることがありますが、何が大事とかいう話ではありません。
それぞれ本来はたすべき役割があります。
その役割が正しく使われていないがゆえにおかしくなっているだけです。

無意識が作るプログラム(価値観など)は、一般化して、ラベルをつけ、白黒ハッキリさせています。
これは、自分の安心・安全を守るためには、瞬時に判断するために必要なことで、本来はたすべきプログラムの役割です。

一般化している時におきている時に、セットで使われる言葉があります。
「絶対に・・・」「すべて・・・」「いつも・・・」など、例外を認めない言葉です。
一般化が良いとか悪いとかの話ではありません。
相手が100%間違っていて、自分が100%正しいことはありません。
お互い自分が100%正しいと思っている限り争いはなくなりません。

まずは、自分の中に悪があるのかな と見ることにより、相手も自分の中に悪を感じるようになるのではないかと考えています。
そうして、自分を守ることが減っていけば、相手も自分を守ることが減り、価値観の対立は減っていくと考えています。

プログラム自体は悪いものではありません。
プログラムによって、安心・安全を守ってくれているからです。
ただし、プログラムは、何時までも自分のことを3歳児、ひどい時には、0歳児として扱ってくれる過保護な親のような存在で、ありがたいけど、うっとおしい存在なのかもしれません。
その過保護な親に対して、自分は大人だということをわかってもらうことが難しいことですが、必要なことだと思っています。

プログラムの大半は、役に立っています。
息をすることもプログラムの一つだからです。
しかし、そのプログラムが考え方とか、物に見方まで働きが広がり、安心・安全のため一般化されたものが、古いままで残っているため、逆に危険に脅かされることになっています。
したがって、そのプログラムが作られた時は、問題はなくても、今、そのプログラムがあっているのか、確認をしたり、破棄したり、バージョンアップをすることが重要になります。

しかし、プログラムを確認したり、修正することは自分だけでは至難の業です。
そこで、コーチと言う存在がいることで、自分のプログラムはどんなものが機能していて、どんなものが時代遅れになりつつあるのかに気づくことができます。
そして、気がつくことができれば、修正プログラムを適用することができ、「最高の力(潜在力)」が引き出されます。

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