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週末のBloombergより

◆30年米国債入札やや不調でイールドカーブはベアスティープ。但し、投資家の手元CASHはまだまだ潤沢。

◆住宅⇒製造業⇒サービス業、と順番にズレて減速するので大きなマイナス成長にならないローリングリセッションが進行中。

◆米経済の金利感応度が低下していることもあり、これまで雇用と企業収益は当初想定以上に持ち堪えている。

◆ムーディーズの米地銀格下げの中に新味ある悪材料はなく、銀行不安が再び高まっているわけではない。

◆これまでの中国の経済成長を支えてきた投資のメインの担い手である不動産と地方政府で過剰債務(しっかりとした会計制度と倒産法制がないといつまでもすっきりしない)がコントロール不能になりつつある。

◆若年労働者層での2割超の失業率は、子供に面倒を見てもらえなくなる親の消費センチメントも圧迫する。

◆世界経済が冴えない上に米国主導で「脱中国」が進んでいるので、輸出や体内直投など外からのサポートにも期待できない。

◆もはや強い中国ではなく、「弱い中国」にどう対処するかという問題になりつつある。

◆脱中国は中長期的インフレ圧力になるが、足元の中国経済不振はデフレ圧力になりつつある。

◆もともと債券には多数の銘柄があり、最近はイールドも高いので、債券/金利物で何か良いETFを作って欲しいというニーズが高まっている。


◆CPI、PPIを1ラウンドこなした後、インフレは悪化してこそいないものの、stickyなことがより確実になった。リスクはアップサイド/再加速方向。

◆低めのCPI後の長期債のプライスアクションが悪いので、債券市場はやや脆く、当面のリスクは金利上昇方向と思っていた方がよさそう。

◆とはいえ、5年ゾーンの実質金利2%超はヒストリカルに見て長持ちしない(比較的すぐ下がる)。もう少し金利は上がるかもしないが、デュレーションロングは維持しておきたい局面。

◆足元のFF金利は十分restrictiveであり、据え置きを続けるだけでインフレ低下とともに引き締めになっていく。

◆起債市場は非常に活発で、夏枯れとは程遠い状況。CASHは潤沢で需要の強さを感じる。ムーディーズの米銀格下げはとっくに織込済みで、金融債の買い需要も戻ってきている。

◆20年債の利回りが30年債+18bpと高く、割安に見えるが、20年ゾーンは需要が少なく、こういった割安さは放置されることが多いので、安易に飛びつくべきではない。


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