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めでたい席での忘れられないアドバイス

※ただのしょーもない思い出です。

正確な日は忘れましたが、あれは友達の結婚式だった。

同じ部活のメンバーの結婚式ということもあり、僕以外にも他のメンバーも参加していた。

当時、関西残っているメンバーもいれば、東京の方にいっているメンバーもおり、おめでたい席に懐かしい顔がみれてとても幸せな気分に浸っていた。

東京から参加したのは、僕と小山の二人でした。小山は当時すでに結婚をしており、そういう意味でも先輩という感じだった。

もう10年以上前の話なので、どんな結婚式だったのか?どんな料理を食べたのか、自分たちが何か余興をしたのか?そういった具体的なことは覚えていない。

ただ、楽しかったという記憶がなんとなく残っている。そんな10年前の記憶の中で、一つだけ小山とのやりとりが残っている。

小山はいわゆるお調子者だ。高校の頃の部活ではスタメンで、ムードメーカーでもありムードブレイカーでもあった。

ノリと勢いで笑いを強引に取っていく小山は自分とは全く違うタイプだと当時から感じていたし、決して自分には真似できないなとも思っていた。

そんないつも周りを楽しませる小山、結婚式でもビールを飲みながら、とても楽しそうに昔話に花を咲かせていた。社会人になった小山は、ノリと勢いだけでなく、トーク力にも磨きかかかっていた。

披露宴も中盤に差し掛かろうとしたとき、トイレに行きたくなったので、

私「小山、ちょっとトイレいってくるわ」

小山「おう」

そして僕は席を立とうとした、すると小山が突然、僕の方を叩いた

いつも笑顔で冗談をばかり言っている小山が、偉く真剣な顔をしている

その顔は結婚披露宴という場には、相応しくない顔

たとえるなら、これから犯人が殺人の動機を語りだす。そんな表情だった。

ただ事ではないと感じた僕は、小山の方に身体を向けて、彼の言葉を待った。


小山「なぁノブ夫・・・」

私「なに?」

小山「あんま、長いことトイレ言ってたらウ🔴コやと思われるから気をつけろよ」


私「・・・・・・・・・・・・・・」
私「・・・・・・・・・・・・・・」
私「・・・・・・・・・・・・・・」
私「・・・・・・・・・・・・・・」
私「・・・・・・・・・・・・・・」
私「・・・・・・・・・・・何それ」

人間は自分の想像を超えると思考が停止するらしいです。

小山よ、そもそも何に気をつけねばならないのだ?

とツッコみいれた後も「いやマジやから」とか言ってた気がするので

なにがマジなのか分からん。

そもそもそれがバレたとして、どんな危機が訪れるというのだ・・・お前は昭和のアイドルかなんかなのか?

なんかもう私はあきれつつ、
「(ほんまアイツは昔からかわらへんなぁ)」って思いながら、

どっちをしたか忘れましたが、僕はもちろん
トイレからダッシュで帰ってきました

小山にウ🔴コしてたと思われないように


きっと素敵な結婚式だったはずなのに、茶色っぽい記憶しか残ってなくてごめんなさい。。。






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