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未来の体育を構想するプロジェクト:遊び探究プロジェクト


6月5日午後、「未来の体育を構想するプロジェクト」の
「遊び探究プロジェクト」メンバーたちとお話する機会をいただきました。

遊びについて学ぶ講座、ということだったのですが、いつものように、
好き勝手なことをお話しさせていただきました。
  受講生の皆さんが思ったよりまじめな方たちだったので、
  講座の進め方で遊んでいただこうとしたんですけれど、
  内容を固めるのに手一杯で、仕掛けの準備不足。
  次の機会があったら、もう少し仕掛けて一緒に遊ぶ!

一年半前にこのプロジェクトにかかわるお話をいただいたときには、
体育?  大事なことだとは思うけれど、私の専門外…
と遠慮させていただいたのですが、

・2018年2月に、学生たちとデンマークのゲアリュウ・スポーツ・アカデミア(写真)に視察に行ったり、
(ここでの体験はとても大きな意味がありました。だって、スポーツアカデミア、なのに、運動できない人も入学して、自分の身体を使って生涯どう生きていくかをそれぞれが学んでいるんです。スポーツ・エリートでなくて、普通の人たちのための体育の学校)
・2020年から東京学芸大学で体育科の免許を取る学生たちに「遊びの発育・発達」という授業を担当したり、
・インドで開催予定だったInternational Play Association IPA国際大会が中止になって国内開催となったPLAY!2020 IPA日本支部オンライン研究集会でポスター発表をしたり、

・自分の書籍『やりすぎ教育』の中で一章を使って子どもの遊びについて記述し、その中で「子どもの遊びの重要性に関するIPA宣言」を紹介したり、
・益子直美さんの「絶対に怒ってはいけないバレーボール大会」の動画を見たりしているうちに、

だんだんと「子どもたちが日頃から遊び心一杯に生活するためには、
体育っていう教科を変えること、必要じゃない?」って思うようになって、
とうとう「遊びと体育」のスライドをまとめることになりました。

自分の思いをお話ししてみたら、

「本日は本当にありがとうございました!!とても充実した時間で,まだ興奮冷めやらぬ,という感じです。あの後のメンバーの話からも,その興奮が伝わってきて,皆さんから寄せられてくる振り返りがとても楽しみです。また,集まりましたら共有させていただきます」

「武田先生がどうしたらお金を払わないで遊べるのかとおっしゃったとき、学校の存在の大きさを改めて感じました。公立の存在の大きさです。
 公立で、子どもがあそべたらこの社会は変わると思いました。そのために、まずは教員があそべないでいる環境を自分としてどうにかしたい。今自分はあそべているのかなと問い直しました。
・・・・しっかりさせないと周りに何か言われちゃう、高学年に向けてしっかりさせなきゃという思いがありすぎてしまっていて、自分があそべてないなと感じました」

などなど、感想をいただきました。

以下、スライドのタイトルの一部です~~~~~~~~~

・遊ぶってどういうことかな~ガード下で叫ぶとか?石を拾ってくるとか?
・「遊ぶ」と「遊び」の違い  何をしていても「遊ぶ」心は持てる     
・遊びと体育  遊べない子どもたち?いやいや・・・
  遊べない先生たち・遊べない学校教育環境の中で、遊びの授業は可能?
・学習指導要領の教科「体育」の目的と遊びの整合性は?
・英才遊育をどう思う?遊びまでやりすぎてしまっていない?
・子どもの遊びの評価をするって可能? 自分の遊びを評価されたらどう?

・赤ちゃんは遊びの中で科学しているって知ってる?
・身体と心と脳を使う日常ってどんな日常?
  室内と屋外で、五感が育つのはどちら?
  遊園地と空き地で、心身が育つのはどちら?
  校庭と田んぼで、体が育つのはどちら?
・乳児から体が育たない今の日本の養育環境
・子どもの遊びが心の発達に果たす役割
・子どもの遊びの重要性に関するIPA宣言

・遊びの剥奪が起きる社会の潮流
・子どもの権利条約第31条ジェネラルコメント
・遊びの剥奪の結果からの回復 
    子どものプレイセラピー(遊戯療法)
・経済的価値の高い産業人を育てるための子育て・教育の広がり
・社会で取り組む遊ぶ心の回復

★「身体と健康の専門家としての」体育の先生の学校内での役割
   遊べない先生たちを遊べるようにすること
   不健康な先生たちの生活を健康にすること
   子どもを怒鳴りつける先生に気づいてもらうこと
   寄り道しながら自分の足で学校に通えるようにすること
   身体を動かすことを一生楽しめる人を育てること
   校庭を居るだけで健康になれる豊かな場にすること
    ・・・その上で、体育の授業を遊び心のあるものにすること。

というお話をさせていただきました。最後のスライドは、

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体育の「授業」という時間と場所と仲間が保障された場で、どんなことをすればいいのか。次回が楽しみです。

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#子どもの権利条約 #子どもの遊びの重要性に関するIPA宣言  

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