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子どもの手づかみ食べ…お箸は使ったほうがいい?

前の投稿(『よそのおばぁちゃんの育児サポート報告』)を受けて、
4歳4か月で手づかみで食べるのが好きなお子さんのお母さんから、
お箸を使うように促して待っていればいいでしょうか、
エジソン箸について何か(pros and cons)ご存知でしたらうかがいたいです!、というご質問がありましたので、こちらに書きますね。

そのお子さんにお会いしてみないとわからないこと、食卓の環境を見てみないと気づけないこともあるので、これは一般的な回答と思っていただければと思います。

また、保育士さんや理学療法士さん、歯医者さんなどのアドバイスと私のアドバイスは違うかもしれないので、別の観点から教えていただけることがあったら、知りたいなと思います。

まず、そもそも私はエジソン箸というのを知らなくて、検索しました(笑)。ついでに、pros and cons(長所と短所)という言葉も検索しました(笑)。
そんなレベルです。グーグル先生、優秀です。

トレーニング用の箸は使ったことがないので、あくまでも推測ですが、
教える大人自身の箸の使い方がちょっと違っているということも少なくないので、それを確認するのにいいかもしれないなあと思いました。
。。トレーニング用の箸については、後でまた書きます。

4歳にもなれば、周囲の人、とりわけ年齢の近い子どもたちがうまく使いこなしているのを見ていたら、多くの場合、真似するようになると思います。自分だけ違うのはどうかなって思い始めるから。そのときには、本人が望んでいるタイミングで、ちょっと大人のサポートがあるといいでしょう。世界中の人々を見れば、箸が使えない人も多いのではないかと思いますので、4歳で使えないといけない、ということもないと思いますが、ここは日本で、日本の4歳児の多くが箸を使うでしょうから、親としては心配ですよね。箸は便利だし、手先のトレーニングにもなるし、年齢相応の運動発達ができると、他の部分の発達にもつながると思います。

サポートというのは、具体的に学べるように、周囲の人たちが言葉を使いながらやって見せるということです。促すというのも、がんばれと声で励ますだけではなくて、少しずつ段階を踏んで、どこをどうしたらいいかまで「楽しく」伝えていきます。しかも、行きつ戻りつです。

自分が初めてピアノなどの手先を使う楽器を教わるときをイメージしてみて下さい。無理やりさせられると嫌だけれど、音が出たら楽しいですよね。複数の筋肉の使い方や、目の使い方など、意識するところを教わると、ふとできたりします。そのパーセンテージが上がっていくわけです。どんな感じかは、効き手でない方で食べてみるといいでしょう。

箸を使うとき、実は、一度にいろいろなことができる必要があるのですけれど、食材を見て、挟んで、持ち上げて、口の位置に箸の先を持っていくという動作は、手づかみ食べができているのであれば、空間認知はできているので、きっとすでに箸を使う準備ができていると思います。

それで、楽器の練習をするときに、トレーニング用の道具を使うと上達するかどうかなんですが、逆に変な癖がついてしまったり、自分で考えていい音を出そうとはしなくなってしまったり、そもそもいい音が出なかったりしそうです。

あるいは例えば、「巨人の星のトレーニングマシーン」は、いいのか?で考えてみるといいかもしれませんね。おばぁさんなので例えが古いのはお許しください(笑)。このウェブサイトがわかりやすいです。


質問のお子さんは、既にある程度、箸が使えるお子さんのようですから、スムースに使えるようにならないのはどこか箸の扱い方(筋肉の使い方や、指の位置など)がずれているのかもしれません。それに、もしかしたらこれまで使ってきたトレーニング用の箸が、筋肉の使い方を学ぶことを邪魔しているかもしれません。

それから、普段、カトラリーは大人が使っているものと同じでしょうか?
おとなは箸を使っていて、子どもだけ違う物、たとえばスプーンとフォークだったり、特別な形だったりしませんか?それだと、子どもは真似のしようがありませんよね。

子どもは文化を身につけるから、手で食べる文化、ナイフとフォークの文化、箸の文化で身につけることは違うし、箸といっても日本と韓国と中国では違うし、それぞれの文化に合わせて、自分がよりその文化の中で生きやすいように発達します。

オランダでは、食パンをナイフとフォークで食べていた時期があるんですって。その方が高い文化、と思われていたからですね。
日本でも、お寿司やおにぎりは手で食べた方がおいしいですね。
ケンタッキー・フライド・チキンも、ハンバーグも手で食べますよね!
(カナダで特大のハンバーガ―がお皿に出てきたとき、どうしたらいいか困った顔をしていたら、パンを上からぎゅっとつぶしてからナイフとフォークで切って食べるんだと言われました。う~~ん。私的にはパンはつぶしたくないし、ハンバーガーは手で持ってバクっと食べたい)

食べ物をどんな食器でどんなふうに調理して食卓に出すのかによっても、手づかみの方が食べやすいものと、箸の方が食べやすいものがあるように思います。意識してみてもいいかもしれません。

最終的には、大人たちが、同じ食卓で、同じものを、おいしそうに、手で食べるよりも便利そうに箸を使って食べていたら、お子さんも、そうしたいなあ、そうしたほうが良さそうだなあと思い始めるのではないかと思います。

ちょっと工夫してみて、どうなったか、また教えてください。


※ 写真のスプーンは、私が子どもの頃に使っていて、まだ家のキッチンにある、55年以上前の年代物の、鉄腕アトムの妹ウランちゃんのスプーンです!
  

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