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校長の夏休み。Peaceな8月。 【週刊新陽 #71】

「お盆」に合わせた帰省や旅行による、電車や飛行機のラッシュや高速道路の渋滞予測が出ていますね。久しぶりに行動制限のないお盆休みで、移動する方も多いようです。

とはいえお盆休みや盆踊りなどの風習が薄れていることもあり、「お盆」を知らない人が増えている、というニュースを見ました。

そういえば、私が子どもの頃はお盆の時期は企業もお店も休みで、都心のオフィス街は本当にがらんとしていた記憶が。(実は東京のお盆は7月だそうですが。)そういう時期に母の田舎に帰ったり、近所の神社の夏祭りに行ったりする中で、なんとなく「お盆」の意味を教わったような気がします。

さて今年は夏休み最後の週を都内で過ごしました。
その間に行った場所や参加したイベントについて、書き残しておきたいと思います。


「地図を持たないワタシ」

ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森®️」は、竹芝にある体験型ミュージアム。(旧名称:ダイアログ・ミュージアム「対話の森」)

目以外の感性を使い楽しむ「ダーク」、表情やボディランゲージで楽しむ「サイレンス」など、常設のプログラムもシーズンによってコンテンツが異なり、行くたびに新しい発見があるソーシャルエンターテインメントです。

今回、世の中のダイバーシティをさらに深めていく場に、と名称を『ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」』に改名したことを記念したスペシャルプログラム リアル対話ゲーム「地図を持たないワタシ」が会期延長したと聞き、行ってきました!

「地図を持たないワタシ」は、宇宙からやってきた船が地球に停泊している間にその乗組員と地球人が出会い、一緒にミッションをクリアしていく、というストーリー。地球人は私たち参加者、乗組員は何らかの特性や障害を持つミュージアムのキャストたちです。

みんなで目指すのは「平和と多様性を尊重する社会」。だから、このゲームの唯一の掟が「誰も取り残さない」こと。

ゲームしながらの対話を通して、「どうすれば誰も取り残されないかな?」「マイノリティとマジョリティって??」とたくさん考えた90分でした。

キャストのみこえちゃんと
一緒に旅した皆さんと「ありネすきー!」
(↑参加した人には分かる・・かも?)

「地図を持たないワタシ」が生まれたきっかけや想いを原作・総合プロデューサー大橋弘枝さんが語っている動画(3分)も素敵なので、ぜひご覧ください。


「平和の授業」

8月12日、世界中の創造力と10代をつなぐEdTechプログラム InspireHigh(インスパイアハイ)のオンラインイベントが開かれ、100名近い10代の方々と一緒に参加させていただきました。

8月6日は広島に原爆が投下された日、8月9日は長崎、そして8月15日は終戦記念日。日本人にとって、8月はいつも以上に平和について考える機会が増える時期ではないでしょうか。

今回のトークセッションのスピーカーは、平和活動家のメアリーさん。アメリカから日本に移住し、「平和文化(Peace Culture)」を広げるために様々な活動をしているメアリーさんのお話を聞いた後、「平和」についての授業を考えるグループワークという構成。

全国から参加している10代の考えた授業案がどれもユニークで面白そうでした!(先生チームも負けてませんでしたよ。)

学びが広がりそうなアイデアがたくさんあったし、生徒と授業を作るのは前からやってみたいと思っていたので、「実際にやれそう」と手応えも感じました。

(イベント詳細はこちらのリンクへ)

ちなみに、メアリーさんから紹介されたアプリ「ヒロシマの記憶AR」。ホログラムやARを使って、「被爆前の町並」「人々の暮らし」「被爆の実相」「被爆証言」「被爆後の復興のストーリー」などを体験できるARコンテンツです。一度お試しされてはいかがでしょうか。(無料配信されています。)

「食は一番身近な外交」

短い東京滞在でしたが、「会いたいなぁ」と思っていた方々と少しは会うことができました。そのお一人が料理家の山田玲子さん。

料理だけでなくコーディネートやマナーも学べる教室が大人気の玲子先生は、私が代表を務めるWe-Steins主催のツリーハウスキャンプや、オンライン料理教室「うちたびクッキング」でもお世話になっています。

今回は、生徒として「夏のレッスン」に参加し、エスニックなメニューや猛暑を乗り切る爽やかな料理を習ってきました!

玲子先生のレシピはおしゃれ!
でも実はカンタンなものも多いので
私でも作れるんです(笑)

そして、たまたま同じレッスン日になった方々との交流も、玲子先生のお教室の楽しみの一つ。

玲子先生が料理の道に進んだきっかけは、「食はいちばん身近な外交って思った」から。その言葉の通り、料理は様々な国や地域、文化のことを知るきっかけにもなると同時に、多様な人々が食卓を囲むといつの間にか仲良くなってしまうような不思議な力があるな、と感じます。

日本人のソウルフード・おにぎり。
玲子先生にかかると、世界に通ずる
コミュニケーションツールになってしまいます。


【編集後記】
「多様性」や「平和」について、また少し新しい視点を持つことができた夏休み。私にとってメンターであり友人でもある方から、一冊の本をいただきました。
タイトルは『希望の教室』。動物行動学者であり、環境保護活動家のジェーン・グドール博士が、対話を通して希望について語っていきます。「希望」とは、「自然」とは、「人間」とは。答えはなくても未来が見える、そんな本でした。

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