ICT「も」活用して子ども達に届けたい学校の機能

長引く休校。私は学校には通う価値があると考えているし、その機能を止めたくはありません。ICTを活用すればできることがある!と思う一方で、動画配信ばかりに一生懸命になっている話を聞いたりすると余計にモヤモヤ。それもいいけど、他にもやることあるよね?ということで学校の機能と、休校中でも取れる手段をまとめてみました。

1 とりあえず ICTやってみる!が目的ですか?

何が目的で、どんな持ち札(手段)があって、どれが有効か?トータルで考えて、上手に使い分けないともったいない。子どもの顔を知っている教員じゃないとできないことがたくさんある。

学校の機能とICT

2 今まで以上に伴走者が大切

自宅学習なんて自分の意志で始めた大人ですら継続は難しい。通信制大学やSkype英語に長らく課金した私が断言しますw。こまめに見守ってくれる人、モチベーションを上げてくれる人とのつながりがほんと重要。

3 HRと自習室からで良いのでは

決められた配信時間にネットに接続したり動画の説明をぼーっと聞いたりするのと、自分が決めたタイミングでプリントやって、わからなかったら教科書読んで悩むのと、どっちが主体的なんだろう。基本は教科書とプリント、「必要だと感じたら」動画教材を視聴する、動画はいろいろ見て自分に合っているものを選ぶ、でいい気がする。朝「これやります」夕方「こんなことしました」を聞いてコメントする、質問できるオンライン自習室を開いて待機、時々面談。みたいなのは、生身の教員の仕事。

4 結局ネット環境より人的環境

もともと「自立した学び」「個別最適化」をやろうと思ってた人と、「管理」「一斉」をやりたい人とで、どんな手段も使い方が変わってくる。目的が違うから。動画の種類も課題の量も、選択肢がないってどうなん?大量の宿題で机に縛り付けるのと、スクリーン上に拘束して話を「聞かせる」の、似てない?この機会に大人の脳みそのクリーンインストールから始めれば?

番外 電話も悪くない

「どうしてる?」と聞くと、親も子も「元気です。勉強はXXX。」で終わり。親はゲームの相談。YouTube何が面白い?とか年度始めクラスでこんな様子でしたよ。みたいな話をしてると、実は料理してるとかガンプラ作ったとか、そういえば学校行ってるときよりイキイキした感じがありません・・・とか、Googleフォームでは送ってこないであろう話がぽろぽろ。肉声の良さや、相手が慣れている手段であることも重要だと気付けたのは大収穫。慣れているという意味では、学習サイトよりYouTube、ZOOMよりLINEビデオなのかも。

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