君たちはどう生きるか
好き嫌いが分かれる映画だろう
という声をいくつか聞いた。
沢山は読んでいないのだけれど、みなネタバレをしないように
気を使って書いている感じだった。
私にとっては、好きな映画であった。
ザ・ファンタジーだ。
「行きて帰りし物語」である。
過去に読んだ、あらゆるファンタジー、映画の中から
エッセンスを持ってきた とも感じたのである。
良い意味で。
自分の母の死と
異世界での母との出会いと別れと。
(このくらいは良いでしょう?
もう公開されて二週間だし)
現実世界の方が
なんとなく味気なくそっけなく、リアリティまでないのは
まぁそういう時代だったしね とも言いたくなる。
「千と千尋」に似ていると言ってた人がいたかも。
「千と千尋」も、「行きて帰りし物語」である。
子どもというのは、大人の都合に振り回されるものである。
そして、多くの言葉を持たず、言い得ないことが沢山ある。
違うのは
今回の少年が、己の悪意を自覚していることだ。
これ以上はやめておこうかな。
映画館にいる時に
にわか雨があったようだ。
それなりの雨量で。
帰りが涼しくて助かった。
本も、実は持っている。
何年か前のブームみたいなときに買った。
でも、読んではいなかった。
「君たちはどう生きるか」という
その「問い」だけ抱えて生きていく。
既にずいぶん生きてきてしまったし。