クリスマスの思い出
小学生の時分
祖父がクリスマスのオーナメントを買ってくれた。
昔昔のことである。
一つだけね と言われてすごく考えて考えて。
結局何を買ったかを覚えてはいないのだった。
クリスマスのオーナメントもまだぜいたく品だった。
月収二万の時の百円と、
その十倍以上になっている時の百円とは価値が違いすぎる。
不二家のパラソルチョコが二十円くらいの時だから。
扶養家族が沢山いたじいちゃんの小遣いは潤沢ではなかっただろう。
母方の祖父にかわいがってもらっていた。
「親」とか「大黒柱」としては、多少の難があったかどうかは知らん。
小学四年生の時に亡くなった。
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