見出し画像

障害年金申請から受給まで

諸注意


※障害年金の仕様上、家庭での援助の有無が重要視されます。これは援助がある前提での話です。
※人によって状況はバラバラなのでこの記事は参考程度にして頂き、気になったらまず病院に相談してみてください。
※初見の方にもわかりやすくを心がけてはいますが、制度としてややこしいところもあるかと思うのでまず一度調べてみることをお勧めします。
※社労士の方に頼んで受給設定してるため、それを薦めるように思われる内容かもしれません。
※この通りにやって受給が可能と保証するものではありません。

当方スペック


・精神手帳2級ADHD、ASD、不安障害
・大学までなんとか行けたし不登校はなかったが、大学以降調子が悪くなり中退。その後は引きこもったり非正規職を転々としている。
・最初に精神関係で病院に罹ったのは19歳の頃
・病院を転々としており、まとまった通院歴が現在のところ以外にない(後述しますが結構重要な論点)
・年金未納歴はなし
・家事はほぼ家族頼み
・服薬管理できない
・クローズで週20時間勤務(一部の人には話しており、様々な対策を講じてもらっている)


受給のための大前提


・未納期間がない(未納があっても期間によっては受給可能性あり。まずは調べてみましょう。なお、初診が20歳前の場合は要件に含まれないようです。)
参考 https://www.sagami-nenkin.com/faq/uppaid/
・初診から1年半以上が経過している/同じ診療機関に1年半以上通っている
・医師が年金の診断書を書いてくれる(重要)


障害年金申請までの経緯


発達障害の診断を受け手帳も出て、同じ病院に通った期間が1年半を経過したので障害年金について打診することに。病院とケースワーカーが連携しているようで、そこの人と繋げてもらうことに。以降月1〜2回会って年金受給のための知恵を貸していただく。まず初めに未納期間がないか調べることと、初診日がどこかの話をした。
先述の通り私は病院を転々としており、初診や障害年金受給に必要な1年半を満たしているかの確認がとれないといけなかった。たまたま19歳の頃に内科で精神の不調を訴えたところから現在の病院までのお薬手帳が出てきたため、この情報をもとに自分で通院歴をまとめることにした。

実際にまとめて使用した通院歴の資料
クリニック名と具体的な日付は隠しています

ずっと継続して通い続けていたり、初診から現在までの間に1年半かかっている機関があったら遡求請求が可能だったのだが、残念ながら私は当てはまらなかった。遡及ができたらそこそこの額が貰えていたらしい。惜しいことをした。メンヘラに継続した通院ってそもそもハードルが高いよ……。

初診の判断は年金事務所に任せるとして、手帳の等級を2級にあげることと、少しずつ病歴・就労状況等申立書(以下「申立書」と表記する)の下書きをしていくことにした。
手帳と年金の等級は関係ないのだが、手帳2級にしていたほうが障害国民年金2級に食い込みやすくなるのではとの判断からそうすることにした。就労に困難を抱えた結果年金申請を決めたので、もはや障害者雇用というのも考えてなかった。手帳に関してはケースワーカーの方と病院が提携していて話を通してくれるので診断書を待つのみであった。
申立書は他の精神疾患の場合は発症時からだが、発達障害は先天性の障害のために生まれた時から現在までの受診状況や生活の困難を書かなければならない。これが1番重要な作業であり、難所でもある。なんせ幼少期のことや学生時代のことは記憶に薄い。さらに自分の困難さを相手に伝えなければならないので嫌なことを掘り返す作業を繰り返さねばならないのだ。
幼少期のことはケースワーカーさんが聞き出してくれた面もあったので、それを書いた。他のところは診察等のために作ってあった自分の困りごと一覧などをまとめたデータをコピーして改変した。申立書は病院ごとに書くのがセオリーのため、通院歴を作っておいたことが最後まで役に立った。生育歴から生活の困りごとや就労状況についても事細かに記したため、最終的にA4サイズ9枚のボリュームになった。

手帳を更新し、年金未納歴がないことも確認。
年金事務所に確認を取る際に年金についての一通りの説明を受け、申請書類一式を受け取りました。私が聞き漏らしが多いほうでキョトンとしていたこともあり、担当者が付箋にメモを書いていただいたのにはかなり助かりました。
初診日についてはやはり19歳の頃にかかった初めの病院があてはまるとのこと。初診証明をしなければいけないが日付が経っているためカルテや情報がない可能性があり、そのときに初診証明ができない時のための書類「受診状況等証明書が添付できない申立書」をたくさん渡されました。
初診とされる病院に電話したところ幸運にも記録が残っており、事情を話すと初診証明となる「受診状況等証明書」を書いていただけることになりました。子供の頃かかりつけだったところに駆け込んだのが良かったのかもしれません。遠方でしたので郵送でのやり取りをし、現金書留で料金を支払いました。(もし遠方の病院に書いていただく場合は病院が指定する方法でのやり取りをすることになります)

これである程度はできましたが、私は短時間であるものの一般就労アルバイトであるため、そこがネックです。
ケースワーカーの方もお手伝いはできますが社労士や年金事務所の方とは違うためそこのハードルについては何も言えないし、申立書を書いたりすることもできないとのことでした。資格によってできる作業が法律で決まっているのでそこは仕方ありません。そのため、社労士の方に相談をしてみよう!ということになりました。
ということで、地域の社労士の方々に当方のスペックを開示した上で5件くらい問い合わせをしました。やはりアルバイトのところがネックで可能性は低いと判断されるところもあれば、生活に支障を抱えてるため可能性はあると判断してくれるところもありました。その中で対応が良く、私にお任せください!といった姿勢の成功報酬型の方と契約することにしました。

社労士の方に依頼した心理
・問い合わせの反応から本当にギリギリもらえるかもらえないかくらいのラインで申立書と診断書によってかなり左右されると判断したため専門家の力を借りて可能性を高めた方がいいと思った。
・一生貰えないよりは年金2ヶ月分をおさめて年金をもらえる方がいいから。
・成功報酬型の場合、不受給の場合はこちらの負担額がなく相手は受給に対して尽力してくれることが予測できるから。


こちらがほぼ書類を一通り揃えた上に書き終えており、コロナ禍なこともあり郵送や電話でのやり取りを行いました。
契約した後の流れはかなりスムーズで、指定された書類一式を送った後10日ほどで手直しをされた申立書が届きました。申立書の手直しの内容について事細かに説明があったので、疑問を持たず読み込むことができました。
申立書はできたので、次は診断書です。
申立書と診断書に矛盾があると、審査が通らなくなる可能性が高い上に診断書には3ヶ月の期限が存在するため、申立書完成後に診断書を書いてもらうことになっていました。診断書は当初数ヶ月待ちのはずでしたが、たまたま受診した際に先生が目の前で書いてくださったので、コピーを取った上で社労士の方に渡しました。社労士の方と会ったのはこの時だけです。

書類一式は最初に渡してあるため、全てを持って年金事務所で手続きをしていただきました。診断書をもらったのが3月末だったため、なんとか3月中に間に合うように動いてくださりました。年金は申請した次の月からの受給となるので月を跨ぐと損をしてしまうのです。
その後、申請が完了した通知と書類一式が届きました。
書類一式とともに、6月末には通知がくるでしょう。それまで忘れてお大事になさってください。という手紙が添えられていたのがありがたかったです。

最初に年金の相談をしてからここまで半年。
最初から社労士の方に頼んでいたらもう少し早く済んだのかな、というのが後悔ポイントです。
ケースワーカーの方々もかなり尽力してくださいましたし、社労士に相談してみよう!という発言がなければ多分私は相談しにいけなかっただろうと思います。

3ヶ月以上かかるという話もありますが、想定よりも早い6月下旬に年金決定通知書が来ました。自力ではどうだったかわからなかったので、やはり社労士の方に頼んで良かったと思います。社労士の方が手直しするときに、私の申立書の表現でまずいものもあったようなので……。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?