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 メンタルコーチをしていると、選手から悩みや不安、愚痴など、さまざまなことを聞くことになります。この時、選手は私に話を聞いてほしいから話しているので、私はとにかく聞き役に徹し傾聴します。そしてこれが、選手からの信頼に繋がります。

 話しながら選手は、怒ったり、泣いたり、落ち込んだり、いろんな感情が出てきますが、最後はスッキリして終えてくれます。私は途中で遮ったり、質問したり、アドバイスしたり、と言うことはほとんどしません。とにかく傾聴です。多分、コーチングというより、カウンセリングに近いと思います。

 私は選手との関わりを口外しないし、チーム関係者やチームメイトとも繋がっていないので、安心して話せるのだと思います。

 スポーツ指導者の多くは、選手に対して「何でも話してほしい。」と言うでしょうし、選手のことは何でも知りたいと思います。でも選手は、話す相手を選んでいます。また、話を聞いてほしいだけなのに、指導者の方が話が長く、聞きたくもない話を聞かされた挙句、自分の話をぜんぜん聞いてくれない、なんてことも起きたりします。

 話してほしい、と言いながら話を聞かず話し出す指導者には、選手は相談しないでしょう。

 指導者は、選手にたくさん教えたい、アドバイスしたい、という気持ちが強いのでつい話し過ぎてしまいますが、我慢して傾聴することも大切です。

信頼される指導者になるために、傾聴しましょう。

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