大気の変化と養生
養生担当 "のぶ" こと千葉宣貴です。
今回は「大気の変化と養生」
日々の大気の変化を理解することは養生において「必須」スキルだということをお伝えします。
購読者の皆様、今回も宜しくお願い申し上げます。
はじめに
この記事の目標
① 大気の変化を理解すること
東洋医学は自然との共存を前提としています。つまり、自然現象を理解することがスタート地点です。
② ①を理解したうえで行動や対策を知る、考えること
なにより実践できることが重要です。
その後、他人に教えることができたら最高です。
アウトプットすることを前提に読んでみてください。
大気の変化の分類
⑴ 天候
晴れ、くもり、雨、雪に分けます。
⑵ 前線
温暖、寒冷、停滞、閉塞に分けます。
⑶ 気圧
高気圧、低気圧に分けます。
⑷ 気流
下降気流、上昇気流に分けます。
⑸ 気温
高温、低温に分けます。
⑹ 湿度
多湿、乾燥に分けます。
大気の変化と養生
1.天候
ⅰ)晴れ
特徴:雲が少なく日光が降り注いでくれます。
東洋医学的にとらえると「陽気」が増えて、気の巡りが促進されやすい状態です。
ⅱ)くもり
特徴:雲が多く「陽気」が減少してきます。
気血ともに巡りが減少傾向にあるので、倦怠感や冷えを感じるかたが増えてきます。
ⅲ)雨
特徴:高湿度で「湿邪」が増えてきます。
また体内でも余分な湿(水毒)がつくられやすくなり、消化器(脾胃)の機能が低下します。
ⅳ)雪
特徴:冬ですので「寒邪」が増えてきます。
日によって陽気が出てくれますが、基本的には「寒邪」が優勢です。
地面に残った雪はより冷やされると凍ります。そして冷気は重いので足元に停滞します。
養生例
日光浴はこまめにする
基本的に冷飲冷食は控える
雨の高湿度では水分の摂りすぎに注意する
天気が悪いときは「動く」「温める」「冷やさない」
雨で多湿の日は「甘、脂、濃」の3トップは控えめにする
寒いときは肌の露出を少なくする
寒邪が目立ったら、足元は常にまもり温める。
(シルクの靴下がオススメ)
2.前線
ⅰ)温暖前線
特徴:前線の幅が広いため、天気の変化がわかりやすい前線です。
雨は比較的弱く長く続きます。
養生例
雨具を携帯する
冷飲冷食はひかえる
次の天候を想定して準備する etc....
ⅱ)寒冷前線
特徴:前線の動きが速く、雨雲が発達しやすい前線です。
雨は強く短い前線で、通過後に気温が下がります。
養生例
濡れたら着替える
冷飲冷食はひかえる
雨具、防水の靴をはく etc...
ⅲ)停滞(梅雨前線)
特徴:勢力が同等の空気間の境目にできる前線です。
文字通り動きが少なく、遅い。また長雨を降らします。
養生例
室内の除湿をする
運動、入浴で汗をかく
冷飲冷食はひかえる
余分な湿を排出する食材をとる
(トウモロコシ、ぶどう、瓜系、海藻類、緑茶 etc...)お菓子、脂っこいもの、濃い味は少なくする etc...
ⅳ)閉塞前線
特徴:動きの速い寒冷前線が温暖前線に追いついた前線です。
勢力が強い前線の特徴が目立つ(素人には予想が難しい)
養生例
出たとこ勝負!!
3.気圧
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