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腎の養生 ~ 在宅医療ではもっとも重要です ~

こんにちは! 養生担当 ”のぶ” こと千葉宣貴です。
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今回は 腎の養生 をお伝えします。

購読者の皆さん、宜しくお願いいたします。

はじめに

 腎は「先天の本」といわれ、親から受け継いだ生命力を指します。

 気血津液のなかで最も腎とかかわりが深いのは「 津液(潤い)」になります。

 津液は「血(営気+清気+津液)」を構成するひとつです。

腎は脾肺とともに血を生成し、その血は肝と心を養います。

つまり、他の四臓を支える「縁の下の力もち」です。

 この記事の目標は腎が加齢や老化と強い結びつきがあり、生命の根幹を担っていると知ることです。

 

腎の基本

ここでは腎の基本を学ぶということ以上に、自身の生活で「腎をいためてる」習慣をみつける視点で読んでみてください。

a)性質

ⅰ)腎は五行で「水」

水は空から雨としておりてくるように下降の性質や地下水のように溜まる、留まる性質があります。

つまり、腎は陰気が旺盛で内側にエネルギーの矢印が向いていることが正常である臓です。


ⅱ)腎は「冬」

「冬三月、これを閉蔵という」

『素問』四気調神大論篇第二

冬は陽気が内に閉じこもる季節です。1日のなかでは夜にあたります。

また、冬はすべてのものが隠れ潜む時期となります。

*動物の冬眠をイメージしていただくと良いと思います。
極めて不活発になり体温を下げ眠ることでエネルギーを蓄える行為です。
人間の場合は夜にぐっすり眠ることが腎を養うことにつながりますね。


 ⅲ)腎と「津液」

「腎は水蔵、津液を主る」

『素問』逆調論篇三十四

腎は津と液を蔵し調節しています。
また、腎の精気には津液がもれないように堅める作用があります。

腎の精気が不足すると四肢が寒冷します。
反対に充満していれば腹が張って未消化の下痢がでます。(水様便)

ⅳ)腎と「恐」

「志にありては恐となす」

『素問』陰陽応象大論篇第五

恐れは消極的で何もせず、静かに沈んでいるということです。

腎が虚すと恐れ、驚きやすくなります。例えると腎が未熟な幼児は恐れたり驚きやすいことが挙げられます。

*腎は腎精や津液を消耗しないようにしている臓と考えられているので、養うには活動的すぎないことが重要です。特に夜(腎の時間)はしっかり休みましょう。

 

ⅴ)腎と「志」

「腎は精を蔵し、精は志を舎す」

『霊枢』本神篇第八

腎は生命の根源といわれる先天の精を蔵し、そのなかには「志」が宿っています。

志とは目標の達成を目指して心を向け、継続して力を注ぐことです。

腎が未熟な例として、幼児は遊んでいても一つのことに集中せずちょろちょろすることです。

仕事中に集中できないなと感じたら、食事や睡眠を見直してみましょう。

 

ⅵ)腎は「作強の官」

「腎は作強の官、技巧これより出づ」

『素問』霊蘭秘典論篇第八

作強は力強い様であり、技巧とは手先の器用なことなどをいいます。

腎の精気が満ち足りていれば骨や骨髄が滋養されて丈夫な骨格をつくり、精神面も安定します。

仕事でミスが増えたり手際がわるいときは、肉体と精神をととのえることをまず考えることが生産的ですね。

ⅶ)腎と「相火」

「清陽を天となし、濁陰を地となす。地気は上りて雲となり、天気は下りて雨となる。雨は地気より出で、雲は天気より出づ」

『素問』陰陽応象大論篇第五

陰陽は必ず上下(天地)で交流しているということです。
それにより生命活動を維持しています。

ここで上にあたるのは心包の相火で下は腎(右腎)です。

心包の相火は足の太陽膀胱経から足の少陰腎経に入り五臓六腑に行き渡ります。

相火が命門の陽気となるまでの流れ

右腎で心包の相火は命門の陽気となってはたらきます。
ここで腎精が充実していれば心包の相火が十分に下りてくれます。
すると脾胃もよくはたらき、気血津液の生成が促されます。

 

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