成長という名のパズル
昔とは違い、現在は色々な家族の形がある。
私の小さい頃は土地柄もあるのか両親・祖父母と暮らすという家族の形が多かった気がする。
今はわが家もそうだが2世帯・3世帯ではなく、いわゆる〝核家族〟という家族構成が多いと感じる。
そんなわが家では私たち夫婦は共働き。
娘たちは学校終わりの留守番から始まり、1日留守番も徐々にだができるようになってきた。
何度か書いているが、嫁は勤務時間の関係で夕方から寝るまでは帰ってこない。
なので夜は基本的に父と娘たちの時間。
こんな生活スタイルだが、最近考えさせられることがあった。
*****
土日の休みが終わり、月曜になり娘たちが学校に行くのを見送る。
そこで嫁が一言。
「明日からメチャクチャ貴重な3連休だ〜」
そう、嫁にしては珍しく休みが続く。
「とりあえず明日は寝て明後日は買い物。それでももう1日休みだ〜」
とても浮かれている。
そんな嫁を見ながら私も出勤。
時間は流れ夕方、帰宅すると娘たちがいつも通り留守番をしている。
テーブルには学校からのお便りが並べてある。
その中の1枚の紙を見る。
【学校閉鎖のお知らせ】
昼過ぎに連絡用のアプリで送られてきて見ていたのだが改めて見直す。
といった内容。
幸いにも娘たちのクラスで休んでいる子は少ない。
むしろ長女のクラスにはいない。
だが学年閉鎖(元々1クラスしかない学年だが)していたり、他の学年・クラスで休んでいる子が多いという話は聞いていた。
こういった時は児童館も休みになるので、昨年までなら一大事だったのだが今回の休みは火曜・水曜の2日間。
留守番を覚えた娘たち、さらになんと今回は嫁が休みという特典がついている。
「明日、明後日は学校もお母さんも休みだよね!」
とてもキラキラとした目でこちらを見てくる娘たち。
それはそうである。
自分たちは健康。
だが学校はない。
さらに普段はいないお母さんもいる。
その日の夜。
仕事から帰ってきた嫁。
もちろん連絡は見ているので事情は知っている。
「私の休みが〜...」
よろしく...
そう言って私も眠りについた。
そして、翌日と翌々日。
健康そのものの娘たちと嫁は休み。
休みの理由が理由だけに最低限の買い物ぐらいで基本的に家で過ごす。
宿題・家庭学習もなく3人でゲームをしたり料理を作ったり。
家族みんなでの夕飯も結果的に3日連続は珍しい。
とても上機嫌で眠りにつく娘たちを見ながら嫁と話をする。
2日間だけだが今回の休みの間2人とも、特に長女が大喜び。
3年生も終わりに近づいてきたこともあって、最近はめっきり考え方が成長してきた。
まだ子どもっぽいところはあるが、とても頼りになる存在。
しかし次女の手前、彼女は彼女なりにまだまだ甘えたい気持ちを抑えがんばっていた。
気づいてはいたしそれなりに甘えられるようにはしてきたつもりだった。
正解は分からないが、多分わが家では限りなく正解に近い形で過ごしているはず。
それが今回のことで子どもの成長の中において【家族】、さらには【親子の時間】はとても大切な物だと考えさせられた。
大人になっていく中で娘たちそれぞれの人間性ができあがっていくだろう。
それは〝パズル〟のように少しずつ作られていくのだろう。
確かに今は色々な家族の形がある。
それでもわが家、うちの娘たちにとって【家族・親子の時間】という〝ピース〟はとても大事で必要な物。
彼女たちが自分自身の成長というパズルを作っていく中で、親である私たちとの時間が大事と気づかされた。
これからは2人にとっての大切なピースとして、親としての役割を果たしていきたい。
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