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子どもの成長【自立とは?】

最近はテレビをあまり見なくなったのでネットニュースやTwitter(こう言ってしまう...)で流れてくる記事を見ているのだが、先日気になった話題が
【留守番禁止条例】
最終的には撤回されたが、もしも可決していたらいずれは全国でという動きになった可能性もある。現在のわが家の娘たちは小学三年生と一年生。次女は一人ではしていないが、長女と一緒なら二人で留守番したり遊びに行っている。さらには登下校が一人もよくあること。この状態ではもしもこの条例ができていたら虐待と認定されていただろう。

子どもの心配をする。

大人としては大事な考え方。
むしろ心配しない大人がどれぐらいいるのだろう。
それは大前提で考え、では子どもはいつまで子どもなんだろう?
小学三年生までは一人はダメ。じゃあ四年生になればいい。その基準は?
そんなことを言い出したらキリがない。
個人的な考えだが、一人一人その子のペースに合わせてできること・やりたいことを実現していくように家族や周囲がサポートしていけば良いと思う。

海外では治安のこともあって留守番させていない。といった話もあったが、それはそれで日本は日本。実際、私が旅した国も防犯の意味で幼稚園の門は閉じていて銃を持った警備員が居たところもあった。基本的にお店(個人でやってる)は鉄格子を通してといった感じが日常的。
でも、子どもたちだけでお小遣いや家族の生活費の足しになるようにと仕事をしている姿もたくさん見てきた。中には子どもに働かせて自分は楽しようという親もいたがほとんどの子が自分の意思で一人で行動していた。
そして周囲の大人たちがそんな子どもたちを見守りサポートしてくれていた。
子どもには親がついてないとダメ。とも受け取れるこの条例を作る前に、子ども自身が考えて行動できる世の中に少しでも近づいていってほしい。

自分としてはこんな考えだが、実際にわが家ではどうかというと子どもたちだけで留守番をすることが多い。
共働きで娘たちが二人とも小学生になり児童館の登録はしたのだが、長女が留守番をしてみたいと言い始めたのでやってみた。
正直、長女なら(次女と比べ)しっかりしているので二年生の時でもできたと思う。でもそれは親の考えでさせなかった。
友達と遊びに行くのは幸いにも近所の人たちが子どもたちを気にかけてくれる環境なので自由にさせていたのだが、留守番となると何か起きても自分で判断しないといけない。
毎日関わっているからこそできると思っていたが、まだ今ではないと考えていた。
でもいつかはさせないと成長にならないとも考えていた。そのタイミングが三年生になった時。それ以降、何も問題なく過ごしている。

うちの場合はこのタイミングだったが、それは各家庭、子どもによって違ってくるだろう。
それを一律で決めようというのはなんとも不思議な考えだった。

このこともきっかけの一つだが、最近の娘たちの成長を見ていると子どもの自立について考えることが増えてきた。
わが家の考えでは、幼稚園に行き始めたら荷物の準備や遊んだ後の片付け、着替えなどはできるだけ自分でしっかりとする。小学生になったら時間を自分で考え好きなように過ごす。というようにしている。
今でも手伝う時はたまにはあるが、基本的に自分のことは自分でやる、宿題をしたくなければしないでどうなっても自分の責任。
人を身体的にも精神的にも傷つけず、迷惑をかけなければ自分で考え行動してOK。という考え。

怪我はしてほしくないのは当然だが包丁やハサミで手を切ったりすることで、危険なもの・ことをした時にどうなるかを体感することで子ども自身が気をつけるようになると思う。
自分のことを思い出せばそうすることで気をつける意識を持てた。
勉強に関しても宿題を忘れて怒られるのは子ども自身。それが嫌ならやればいい。昔のように廊下に立たされることもない時代だがペナルティがあるからこそ成長することもあるはず。

昔ながらのやり方のデメリットはあるだろうが、メリットも必ずある。もしも昔のやり方で人としてダメになるのだとしたら、現在の四十代、五十代以上はどうなんだろう。どう育っていくかは個人の考え方、周囲の関わりではないか。

娘たちは人に迷惑をかけなければ基本的に自由にしていいと、そして何かあれば伝えてきてほしいとも教えている。
もしも困ったことが起こってそれが間違ったことなら注意する(子どもにとっては怒られると感じるだろうが)、何も間違ってないことなら全力で味方になる。と小さい頃から伝えてきたからか今のところ何でも話してくれる娘たち。
あと何年かすれば何か起きても親に話す前に自分で解決していくだろう。

自分で考え行動する。
それに対して生まれた変化に自分自身で対応していける。
それが子どもの自立なのかもしれない。

正直、自分もいい年の大人になり自立してる。
とはいえ自立を具体的に説明しきれないのだがこんな感じだろう。

何かが起きても自分で判断して行動できる。

長女の留守番のきっかけも彼女自身が留守番をしてみたい。と言ったことで親である私たちが彼女の自立を感じとったのかもしれない。

親にとって子どもはいつまでも子ども。
小さい頃に祖母が父や叔父さんに言っていた言葉が当時は不思議だった。
自分が親になりその気持ちに気づけるようになってきた。
だからといって子どもの考え方を親が決めてはいけない。でも全てを判断させるのには準備が必要。子どもが成長し自立していくためには、親という立場でこちら側の自立も必要なのかもしれない。
長女が九歳。私も父親としては九歳。
子どもの成長を感じながら、父親としての成長をしていかないといけないと考えるようになった。

ここまで考えを色々とまとめてきたが、現実では嫁&娘たちに

「お父さん、もう大人なんだからもっとしっかりして!」

と言われ「はい...」としか言えない男です...

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